文章:(も)
みなさま、秋も深まってまいりましたがご機嫌いかがでしょうか。
こちらは、子どものころの遊びやら何やらについて、ときには思いを馳せてみよう、というコーナーです。

今回は第2回です。ということは前回は第1回だったというわけで、筆者がふと思い出した「はさみっこ」について述べさせていただきました。
ならびに、はさみっこと似たルールで「ろくむし」というのもあったなぁ、と、そんな話を第1回たる前回では書き記したのであります。
(大ざっぱなルールは前回を参照くださいませ。)

で、はさみっこ&ろくむしについて思うところあればお便りください、と書いたところ、ありがたいことに数通いただけました。
いやあ、レスポンスというのは、本当に嬉しいものでございます。
ということで以下紹介いたします。

「ろくむし」は小学生の頃、よくやっていました。
ルールは書かれている通りで、6往復するだけの単純な遊びで、「ろくむし」できたからといって、何かもらえるわけでもないのに、毎日、良く飽きずにやっていたものだと、今になって感じます。
ちなみに、やっていたのは、神奈川県平塚市の海側の地域で、私は昭和38年生まれなので、昭和40年代頃です。
他の定番の遊びというと、缶けり、三角ベースあたりでしょうか。
次ニコは今ぐらいの更新ペースが私にはちょうど良いです。
(のんさん)

西暦でいうと1970年代あたりってとこですね。そのころの平塚市の海側は「ろくむし」派であると。
平塚市には山側と海側があって、平塚市の中では感覚的な差があるということがわかるお便りです。

こどもあそびに出てきた「ろくむし」。
だいたい書いてあるとおりですが、ボール当てられた人は鬼にならず、その回のゲームから外れるという遊び方をしてました。
鬼が全員当てると鬼勝利、誰かが「ろくむし」になると同じ鬼のまま全員復活というなかなか過酷なルールでした。
僕の得意技は、すでに当てられた人のフリをして少しずつ移動しこっそりろくむしを達成するというもの。今考えるとかなり姑息ですが、当時はかっこいい技とされていました。
(Gutenさん)

「ろくむし」派のお便りです。鬼バーサス鬼以外のチーム戦という形式でしょうか。姑息な頭脳プレーが賞賛されるのも、個人戦でなくチーム戦ゆえという気がしますね。
ちなみにGutenさんは、ニコリのパズルをよく解いている方はご存じのパズル作家さんと思いますけども、他意はないのですが「三つ子の魂百まで」という慣用句が思い浮かびました。他意はまったくないので、ほんと注意してください。

「はさみっこ」や「ろくむし」はやった記憶がありませんが、それと似た遊びで「ろくもんす」というのが今から40数年前に宮城県仙台市の小学生の間で流行っていて、毎日やっていました。
丸を3つ描いて3角形をつくり、2チームに分かれてやる野球に似た遊びでした。
投手が下からふんわり投げたソフトテニスボールを打者が素手で打つのですが、そこはこのゲームのメインではありません。
なんといっても面白いのは走塁で、守備側が2つの塁を選び、その間でキャッチボールをして、6回キャッチできたら(つまり3往復できたら)その2つの塁にいるランナーが全員アウト、とかそういうルールだったと思います。
攻撃側は、ボールを体にぶつけられないようにしながらぐるぐると塁を回り、誰か一人が6周できたら「ろくもんす」となってもう一度はじめから攻撃できる、というものでした。全員がアウトになったらチェンジです。
多分、ローカルルールがたくさんあったと思います。自分たちもどんどん新しいルールを足してやっていた記憶があります。
今回のコラムで「ろくむし」という遊びを初めて知りましたが、なるほど、これがろくもんすの原型だったのですね。40年の謎が解けました。どんな経緯でろくむしがろくもんすに発展したのか、興味をそそられます。
(S・タクマさん)

時代的には1970年代くらいと思いますが、「ろくもんす」派ですか。
はっきりとチーム戦である、3つの丸をぐるぐるする、という特色がありますねえ。宮城県ローカルなのでしょうか?
地域性とか世代間的特徴が見つかるとこのコーナー的にはこう、やりがいがもりもりと出てきますね。
「ろくもんす」のほうが起源で、簡略化されて「ろくむし」になった可能性も全然あるかもしれませんし、ろくもんす情報も熱烈にお待ちします。

馬とびの図

「はさみっこ」懐かしいなぁ。小学生の頃、良く遊んでいました。「ろくむし」は知りません。
あと遊んでいたのは「馬とび」です。
4~5人でチームをつくり「馬」と「とびのり」の2つに分かれる。
全員がとびのるのが終わる前に馬がつぶれたら「馬」の負け。続けて「馬」となる。(馬をつぶしにいくのもあり)
全員がとびのれたら、親(馬の頭)ととびのった側の先頭がジャンケンをし、負けた方が次の「馬」になるというルールでした。(当時も旧大宮市在住です)
(転倒虫さん)

今回唯一の「はさみっこ」派のお便りはハガキで送られてくるという荒くれっぷり。写真もご本人のハガキに描かれていた絵です。
「馬とび」ですか。私は全然遊んだことがないですが「つぶしにいく」とか、なかなか荒っぽいですね。

ちなみに、スタッフからも反応があって
(川)→ろくむしもはさみっこも知らない、
(い)→「ろくむし」という遊びがあったという記憶はあるが、ルールは全く覚えていない、
ということで、(川)(い)とも女性であることから、「はさみっこ」「ろくむし」は男子中心の遊びであったんじゃないか?と、そんな仮説も考えうるのかな、と。
めっちゃサンプル数少ないけども。

引き続き「はさみっこ」「ろくむし」「ろくもんす」「馬とび」および、その他のこども遊びについて何かあったら、ご意見フォームなどから送ってください。このご時世なら、ハッシュタグ「次ニコ」「こどもあそび」「パズル好きとつながりたい」などとつけて、Tik Tokに動画を上げてもいいぜ。それはたぶん見ないけど。

よろしくお願いいたします。