そういえば明日12日から2週間、東京駅丸の内側にある丸善丸の内本店で「すばらしい失敗」が、広めのスペースにたくさん陳列されます。
で、そのためにわざわざでかいポスターを作ったので(起)こと鍜治真起ファンの方は、東京駅近くにお立ち寄りの際には、ついでに見てもらえると嬉しいなーと思うております。
ま、わざわざ行くというほどではないすけども、よろしゅうに。

そういえばザ・ペンシルパズル2023では、諸事情によって美術館のスーパージャイアントを作ることになりまして、
よかったら解いてみてください。
美術館自体、作るのがだいぶひさしぶりだったうえに、
作ろうとする段になって、大きい美術館はあんまり作ったことがないぞ、というより、スーパージャイアントを作るのが初めてかもしれないぞ、ということに気付いたので、
作る前にどういうテーマで行くかの構想を練るのにもちょっと苦労したのですが、ちみっと考えて

・二重の壁で盤面を区切り、視覚的にミニ美術館を攻略していく感じにする(昔ニコリコムで使った手)
・中央の、回転しながら広がっていく構造を入れたい(昔ニコリコムで使った構造)
・端から端にダイナミックに影響する感じを入れたい
・二重の壁の中は10×18マスにして「スマニコリへのオマージュ」というテイにしましょう

…というあたりまで考えて中央付近の布石を決めて、その他の部分は流れの中で即興的に決めてこう…という感じで作り始めたんですが、
作ってる中で使う手筋の種類が少ねえなあという気持ちになってきたあたりで左下のいわゆる「アスピリンボックス」と言われるやつがうまく入ったので僥倖僥倖、と思いました。
あと想定では右上付近がラストなんですが、そこではわりとレア度の高い手筋がうまいこと入ったので、
それも満足であります。
ただ少し見つけにくいので、試行錯誤でごり押ししてしまうかもしれないけれど。

いっちおうスマニコリへのオマージュということで、スマニコリでけっこうよく見た手筋を多めに使った気がしますが、あんまりアテクシはスマニコリを解いてなかったもんで、勘違いかもしれない。
そして今回の問題はけっこうぬかったところも多く、

・やさしい入り口、というより入り口自体が少ないことに、あとになって気付いた(ので、あとづけで強引に入り口にしたところも数カ所)
・こっちが決まることによって初めてあっちへ影響するよ、という箇所を何カ所か作っていたけれど、そのうち何カ所かは構造的に勘違いしていて「こっちが決まらなくても勝手に決まる」になっていた

…といったあたり、しまったーという感じで、
後者に関していえばあのまあ、スーパージャイアントサイズの問題ってそもそも、あんまり細かい展開は困るわけじゃないですか。全体の中でこの1マスだけに注目して…みたいなのは小さいサイズよりも相対的に見つけづらく、難易度じゃない部分で手が進みにくいのはただのストレスだったりもして、想定ルートの本数が少なく細いほど「作者に解かされてる感」も高まってしまうということでありますから、ま、勝手に決まっちゃう部分があるのも決して悪いことではないよね…
…ということで自分の中で妥協しました。だから総合的には問題なしと思っています(自分の中では)。
ま、あと、そこが崩れても他にもいろいろおかずも山場も入れてるのでいいや、とか、
スーパージャイアント作るの初めてだし、とか、
諸事情あったし、
とかいろいろ自分へのスイートな視点を駆使した数週間前であります。

これを編集した人の感想は怖いのでいまだに聞いてないのであった。

そんな感じなので、みなさんも気軽に大きいサイズのパズルを作ってみるといいと思います。

しかし美術館は照明の影響範囲がわりと大きいので、
野放図に埋まりすぎないよう、想定外の影響が出ないように神経を使う場面が多く、
かといって制御しすぎてチマチマするのもつまらないから、
そのバランスを取るのがとても難しい。ディスプレイで解くのともまた感覚が違うし、
といったように、何ともじゃじゃ馬なパズルだな、と気付かされたのは大いに発見でありました。

そういえば、と突然話は変わりますが、今週の雑記にはイメージ画像を入れてみまして、
脈絡ないのもあるので、いちおうなんの写真か、というのを記しておきます。
特に意味はないですけども。

(月曜の雑記)2013年の第1回東京パズルデーin台東デザイナーズビレッジの写真。7月末のド平日に開催したやつ。

(火曜の雑記)2009年3月、スペインはサラマンカ郊外の牧場で(起)が撮った写真。

(水曜の雑記)2008年7月有隣堂本店地下ギャラリーでやったイベントの入り口。

(木曜の雑記)2011年春号取材のために、某ゲーム開発会社内で撮られた写真の中にいた、犬福。

以上、記した。
ということで良い週末を!
ではー。