今週の雑記係 (焼)です。
好きな食べ物はフライドポテトです。
前回の記事に引き続き、密室トリックについて
パズル的(?)に考えていこうと思います。
前回は「密室トリックは3つに分類できるのでは?」という内容でした。
今回はその分類を掘り下げようと思っていたのですが、
「そもそも密室ってなんぞ?」っていうことに
あまり触れてないなぁと気づい(てしまっ)たので、
その話を(書きながら)考えていこうかと思います。
さて早速ですが「密室」とはなんでしょう?
( ^ω^)<・・・
困りました(筆者談)
…こういうときは辞書の出番です。
みっ‐しつ 【密室】
中から鍵をかけなどして、密閉状態の、外から入れない部屋。
「―殺人事件」
[広辞苑 第七版]
ということで「密室」は「密閉状態の部屋」であることがわかりました。
さて「部屋」とはなんでしょう?
( ^ω^)<・・・
困りました(2回目)
ここで辞書を引いてしまうと堂々巡りになりそうです。
…こういうときは紙芝居の出番です。
言葉が無理なら絵を使うのです!
さて元気よく登場した密男(みつお)くん。
ただ、彼の後ろにはライオンや雨雲が迫っています。
このままでは、よろしくと言った舌の根も乾かぬうちに
フェードアウトすることになってしまうかもしれません…。
しかし、賢い密男くんは気づきます。
「外界と隔絶された空間のなかにいればいいんだ!」
密男くんは「外界と隔絶された空間」をつくり、
そのなかに閉じこもることで自分の身を
ライオンや雨風から守ることに成功しました。
密男くんは安寧を手に入れたのです。
それでは、この「外界と隔絶された空間」というのが
「部屋」なのでしょうか?
実は密男くんはひとつ重要なことを忘れていました。
そう密男くんは外界と内部を完全に隔絶してしまったのです。
これでは、外に出ることができません。
人間は社会や自然の一部…
ひとりで生きることはできないのです。
部屋に差し込む太陽の光を見つめながら
密男くんは思います。
これが「部屋」というものなのか…と。
ただ密男くんにはひとつ悲しい見落としがありました…。
そう、そもそもライオンや雨風を防ぐために
「隔絶された空間」をつくったはずなのに
ただ出入口の穴をあけただけではそれらの侵入を充分に防げません。
入ってほしいヒトやモノだけが「選択的」に入ることが許可される、
そんな出入口が必要でした。
そしてその選択のために必要なのが「カギ」だったのです。
扉に「カギ」をかけて密室にすれば
ライオンなどの侵入者を防げます。
逆に「カギ」をあければ
中にいれたい人を招くことができます。
(フライドポテトを配達してくれる人など)
これで密男くんは束の間の安心を手に入れることができました。
しかし忘れてはいけません…
ライオンたちはいつだって狙っています。
なにせ「カギがかかっている部屋」=「密室」の
なかにはライオンたちの「目的」があります…。
密男くんとライオンの「部屋」をめぐる戦いは
これからも続いていくことでしょう…。
ということで紙芝居で言いたかったことをまとめますと、
・「部屋」は人間が身を守ったりするためにつくりました。
・「部屋」には出入口があります。
・出入口から入るヒトやモノを選択するために「カギ」ができました。
・カギのかかる部屋(=密室)には、大事なヒトやモノがある可能性が高いので、
部屋の持ち主は必死に守ろうとしますし、侵入者はなんとか入ろうとします。
こう考えていくと「密室」という概念は人類にとって
必要だったから必然的に生まれたと言えるかもしれません。
そしてそれを築き上げる「密室トリック」もまた
人類創世の昔より生まれることが
宿命づけられていたのかもしれません…。
では、また次回~。