クロスワード・デスマッチ
〔人数〕2人以上。面白いのは5人以上。
〔用意するもの〕上半分に11×11のクロスワード用ワクを書き、下半分は真っ白な紙人数分。30秒計れる道具(ストップウォッチなど)。エンピツ。消しゴム。判定用に広辞苑クラスの大きな国語辞典が1冊あればなお良い。
〔ルール〕
1)まず輪になって座り、1人1枚ずつ用紙を配る。
2)ワクの中の好きなところに、7文字以上の単語(普通名詞に限る。以下も一緒)を1つ入れる。そして、単語を入れたことにより、「このマスはどうしても黒マスにならなくてはいけない」というマスができたら、それらをすべて黒マスにする。黒マスは、単語の前後のマス、および単語を左端(上端)に入れたときの「ン」「ー」の右(下)のマスになる。
3)書き終わったら、ワクの下の空欄に、入れた単語と自分の名前を書いて、紙を右隣の人に渡す。渡された人は、違反がないかどうか(入れた単語がちゃんとした単語か、黒マスにすべきマスをすべて黒マスにしたかどうか)をチェックし、元の人に戻す。
4)そして裏返して、次の人(左隣の人)に渡す。
5)そしていっせいに用紙を表に返し、30秒以内に3文字以上の単語を1つ入れる。そして制限時間後に、発生する黒マスをすべて入れる。黒マスはすべてキッチリぬること。また、このとき次のルールを守らなければいけない。①すでに入っている単語にからめること。②1つの用紙に同じ単語を入れないこと。違う用紙に同じ単語を使うのはOK。③黒マスがタテヨコに連続したり、黒マスによって盤面が分断されるような状況になってはいけない。④自分が入れた単語によって、別の単語ができてしまったときは、2文字以上で意味のある単語になっていないといけない。この④で、別の単語ができるとは、黒マスと黒マス(あるいはワクの外側の線)の間のマスにすべて文字が入った状況を指す。1マスでも白マスになっていたら、単語ができたとは言わない。また、単語ができていない状況なら、どんな文字のつながりになっていてもOK。ただし、「ンン」、「ーー」と続くのはダメ。
6)できたら、下の欄に入れた単語(④でできた単語も全部)と自分の名前を書き、右隣の人に渡してチェックしてもらう。
7)このとき、書けなかった人、チェックでクレームがついてダメと言われた人はそこで失格。そのとき持っている用紙とともに、ゲームから外れる。
8)今の4~7を繰り返し、最後の1人になるまで戦い、勝ち残った者がチャンピオン。
以上。遊ぶ人全員がクロスワードのルールに詳しくないとできないゲームだが、実際やってみるととっても面白い。普通は入れる言葉を考えつくだけで精一杯なのだが、慣れるとわざと次の人が困るような状況に追い込むことができる、こともある。
(パズル通信ニコリ・79号(1998年12月号)より引用)
クロスワードのいろいろ話・第21回の記事に戻る