巡ってきました、雑記当番。(竹)です。こんにちは。
編集部では『パズル通信ニコリ』最新号を始め、来月発売予定の新刊の編集作業が進んでいます。
今回もばっちしいい感じの本ができつつありますが、現時点で書けそうなネタもないので、別の話題を。
ニコリの定番パズルのひとつに「サムセレクション」というパズルがあります。
どんなパズルか、の説明は、WEBニコリの紹介ページに譲ります。ご存じでない方はそちらを。おもしろいよ。
「定番パズル」とか「おもしろいよ」とかいいつつ、最近『ニコリ』ではさっぱり見かけなくなってしまいました。
だけど、往年は『ニコリ』で毎号掲載されるくらいバリバリのレギュラーだったんです。
今でも投稿はちらほら届いてはいます。
振るわなくなった原因はいろいろあるのでしょうが、作るときの(暗黙の?)制限が厳しいのも一因なのかもしれませんね。
『ニコリ』では、通常、盤面はヨコ7マス×タテ6マス。黒マスは10個で点対称配置。文字の表は8×4(=32文字)の長方形。で、事実上固定化していました。
この制限だと、どうしても盤面に2文字や3文字の言葉がたくさん入ってしまいます。
2文字や3文字では「○○という言葉はこの世に存在しないから~」という考え方を適用できるケースは少ないので、作り手が自由にできる部分が必然的に少なくなってしまうんですね。
とすると、これらの制限を緩めるだけでも、この状況をあるていど打破できちゃったりするんでしょうか。
盤面側の制限でいえば、黒マスを減らす。黒マスの点対称配置をやめる。そもそも盤面サイズを変える。など。
文字の表のほうも、8×4以外の形にしてもいいのかもしれません。あるいは、シャシュショクロスワードやボンバーワーズ(の記号マス)のように、1つのマスに複数の文字が入るパターンなんかも、今ならアリかも? 大昔に、文字の代わりに黒マスを入れさせるパターンが掲載されたことはありました。
どれもかつて誰かが試みたことではあるんでしょうが、まあ、なんにしても、問題としてちゃんとおもしろければ、多少やんちゃしても載るんじゃないかなと思います。ちゃんとおもしろければ。たぶん。
パズルとしては、素朴なルールで気軽に取り組めるし、言葉のおもしろさをいっぱい詰め込めるパズルだと思うので、たまーに見かけるくらいまで「復権」したらいいなあ。