はい、(溝)でございます。お久しぶりでございます。

先週あたりまで、「ニコリ40冊復刻プロジェクト」で昔の本誌を何度も何度もめくっておりました。
そのせいもあって、昔を思い出すことが最近増えました。ってわけで、今週は「ニコリ創刊X0周年の思い出」で書いてまいります。
(といっても、もちろん40周年までしかないわけですが)

1回目の今日は10周年の思い出。1990年のことですね。
当時の私は未成年の一読者で、パズルの投稿はしていましたがニコリの事務所(当時は代々木上原)を訪れたこともなく、放談会(読者の集まり)にも参加したこともありませんでした。ただ、「こういう本を作っているのはどんな人たちなんだろう?」という興味は強く持っておりました。
そんな私が「創刊10周年記念特大号」と題したニコリ30号(1990年6月1日発行)を買ってパラパラめくってみると、91ページに気になる告知がありました。

「第1回ニコリ・カップ争奪戦パズルラリーのお知らせ」

こ、これは!
ニコリ編集部の人たちの顔を見るチャンスじゃん!(←横浜市出身です)
「優勝者には豪華賞品とニコリカップ進呈」らしいから、それも欲しい!

ってことで、パズルラリーの当日(7月下旬の暑い日でした)、会場の代々木公園にのこのこと行ったのでした。もちろん(?)友だちなんていないので1人で。

ラリーの内容は、「公園のあちこちにあるポイントをめぐる」「パズルを解く」を組み合わせた感じのものでした。また、30号の告知文には「2~3時間のラリーです」とあります。そこで私はこう思ったのです。「つまり、早く回れば勝ちってことだな!」
こうして、青白い顔をした若者がものすごい早足で(走ってはいないはず)公園のあちこちをめぐり、パズルを解き、解答用紙を埋め、ちゃちゃっとゴールのスタッフに提出したのでした。1時間かかったかどうかで。
結果は全員分がそろってから判明、ということだったので、その日はとても満足した気分で帰った…と思います。ラリーの途中から、「スタッフの顔を見る」という目的を忘れてましたが。

時は過ぎて、9月1日。この日発行されたニコリ31号の64ページにラリーの結果発表が載っていました。文章を読んでいくうちに血の気が引きました。「…タイムトライアルではなかったが、速い者は74分(略)でラリーを終えた。…」

「タイムトライアルではなかった」?
  「タイムトライアルではなかった」?
    「タイムトライアルではなかった………」?

ええええええええええええ…というか、この74分って絶対私じゃん。いや、74分もかかってないと思うけど。74分かかったのかなあ。どうなのかなあ。
あとで聞いた話では、時間については「全員の平均に近いほど高得点」だったそうです。あはは。笑うしかないね。つまりはその部門では最下位じゃん。当然、そのページにある「パズル・ラリーベスト30」には私の名前はありませんでしたとさ。

これが私のニコリ創刊10周年の最大の思い出です。次回をお楽しみに! …というほどたいそうな話はできませんけどね。