今週の雑記係(焼)です。
最近のマイブームはフライドポテトです。
今回も密室トリックについて、密男(みつお)くんと
一緒に考えていこうと思います。
今回の密男くんは「額に肉の字事件」なるものに
巻き込まれてしまうようですが…。
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密男は今日も家でゴロゴロゴロゴロゴロゴロしていた。
「今日はどのフライドポテトを宅配してもらおうか…」
密男が某宅配アプリを見ながら独り言を呟いていると…。
ピロピロピロ…。
電話がかかってきた。
パズルの出版社ニヤリで、編集者として働いている
ヤキコという女性からの着信だ。
ピッ。
「やぁ、密男。知り合いの家でホームパーリー(パーティー)
するんだけど来ない?」
「…すまないけど、今いそがしくて」
密男は最近、スマニヤリというスマホ用パズルアプリにはまっていて、
ほかの雑事には構っていられないのだ。
「…そう残念ね。どうやら、おいしいフライドポテトが
用意されているみたいだから誘ってみたんだけど」
「行くよ!」
密男は40秒で支度をして家を出た。
~ヤキコの知り合い宅~
ヤキコに連れられて、密男は郊外の豪邸にやってきた。
玄関で出迎えてくれたのは、恰幅のいい中年男性だ。
「どうもヤキコの幼馴染のオサオです」
「オサオはパズル作家もしていてね。
ペンネームはクイーンオブパズルっていうの」
ヤキコが補足してくれた。
「ああ! その名前ならパズル通信ニヤリで見たことがあります。
お目にかかれて光栄です。オラは密男と申します。
本日はフライドポテトをいただきにまいりました」
「ハハハ! ちょうど揚げたてのを用意してあるよ。
さぁ、お上がりください」
~リビング~
「究極の料理、フライドポテトだ!」
密男がおよそ80デシベルの声で叫んだ。
「至高の料理、オニオンリングもあるわ!」
ヤキコも負けじとおよそ100デシベルの声で叫んだ。
おいしい料理に舌鼓を打ちながら、雑談をしていると
テレビからこんなニュースが流れてきた。
「最新のニュースです。
XX県XX市の山中で、ライオンが歩いている姿が目撃されました。
警察の発表によれば、
このライオンは不思議なことに『肉』と書かれている
看板やポスターなどを破壊してまわっているそうです。
警察は捕獲にむけてライオンの捜索を続けています。
近隣の住民のかたがたは戸締りなどをして
十分に警戒してください」
「おいおい、XX市ってここのことじゃあないか…。
んっ、どうしたんだ、密男くん。顔が真っ青だよ」
「…オサオさん。そのライオンは『肉』という字を狙って破壊している…。
つまり、そいつは人間の言葉を理解しているということですよね」
「ハハハ…、まさか人間の言葉を理解するライオンなんて
いるわけないじゃあないか」
「いるんですよ!
嘘だと思うならこの記事のバックナンバーの第3回や第4回を確認してください!」
密男はおよそ120デシベルの声で叫んだ。
はたして、密男たちはどうなってしまうのか!
次回、乞うご期待!!
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筆者注:
今回、密室のことなにも語ってなくない?
フライドポテトのことしか語ってなくない?
と思ったかたいらっしゃいませんか。
…鋭い。名探偵のかたですか?