文章:(焼)
はじまりました「デジタルデータ本の遊び方」のコーナー第1回です。
\よっ、デジタルデータ本!/
\待ってました!/
(セルフ声援)
…さて、そもそもデジタルデータ本はなにかと申しますと、ニコリから発売されたパズル本のうち、現在入手困難で復刊の要望が多い本をスキャンしてデータ化したものでございます。データはPDF形式。パソコンやスマホ、タブレットなどでご覧になれます。もちろんご自身で印刷していただければ紙で楽しむこともできます。
DLmarket で販売していて、現在のラインナップは以下の5冊です。
オモロパズル大全集
パズル雑誌『パズル通信ニコリ』の名物コーナー「オモロパズルのできるまで」から誕生した215種類のパズルを1冊にまとめた本。「これからオモロいこといいます!」と宣言するとスベるのが世の常なのに、その名の通りオモロいパズルが長く生まれ続けているのはすごいの一言。
漢字パズル一丁目
根強い人気を誇る漢字パズルが50題以上載っています。個人的には、激辛の問題が難しすぎて汗が出ました。
たのしいスリザーリンク
練習問題からジャイアントまで全120題のスリザーリンクが掲載されています。解き方解説漫画や作家インタビューなど充実の内容。
決定版数独
全128題の数独を掲載。決定版と銘打つだけあって、数独に関する様々な記事も充実。数独についての哲学的な読み物もあるので、ディープな数独の世界にはまりたい方はぜひ。
101%カックロ
全101題のカックロを掲載。「大正時代の日本にカックロが存在した!?」「カックロデザイン史」など面白い記事もたくさん掲載。
あからさまに ごく自然な流れで宣伝したところで、ここからが本題です。
「このデジタルデータ本をどのように
使ったら、楽しく遊べるか?」
このコーナーでは、このテーマを何回かにわけて考えていこうと思っています。難しい話ではなく「楽しく遊べそうな方法」をいろいろと試してみる、ゆるふわな企画です。あまりやることが決まっていない 筆者には思いつかないようないろいろな可能性が広がっていると思うので、この記事をご覧になっている方で「こんな遊び方できるのでは?」「タブレットをこう使えばパズルが解きやすいはず!」「この店のフライドポテトがおいしい(?)」などの情報がありましたら、お問い合わせより教えてください。それをもとに考察したり試したり食べに行ったりします(筆者はフライドポテトが大好物です)。
さて第1回ということで、まずはシンプルに上で挙げたデジタルデータ本を「印刷して解く」という遊び方をしてみました。デジタルデータ本はもともと紙の書籍をスキャンしたものなので、それを印刷して解くというのは王道な遊び方と言えそうです。そんななかで気づいたことなどをつらつらと(通販番組風に)書いていこうかなと思います。
1.好きなページを好きなサイズで持ち運びできる!
電車などでペンシルパズルを解きたいときに大きな本だとかさばってしまうことってありませんか? そんなときに役に立つのがデジタルデータ本! これならその日の気分に合わせて好きなページだけを印刷して持ち運ぶことができちゃうんです! サイズも拡大・縮小が自在にできるので、コンパクトに収めたいというときは小さく印刷し、逆に文字などが見えづらいときは大きく印刷することもできますよ! 実際に筆者も電車でやってみましたが、サッと取り出せてすぐ解けるのですごく便利でした!(個人の感想です)
(注:通販番組のテンションが思いのほか大変だったので、以降ふつうに書きます)
2.解答を問題の横に置きながら答え合わせができる
これは特に便利だと感じました。問題と答えの盤面を照合したいときにデジタルデータ本ならばそれぞれの盤面が載っているページを隣に置いて、快適に答え合わせができます。あるいは解答のページをスマホなどで確認しながら、問題と照らし合わせることも可能です。筆者は友だちが少ないので、スマホにメールや電話の通知がきてパズルの邪魔になることもほとんどありません(…泣いていません)。
3.簡単に繰り返し遊べる
パズルの途中で間違いに気づいて最初からやり直したいときがあります。そんなとき、デジタルデータ本であれば再度印刷するだけで解き直せます。この方法のいいところは、間違った盤面も手元に残せるところ。解き直して正解できたら間違った盤面と見比べて「あぁ、ここでこうしちゃったのがいけなかったのか」と確認できます。あなたのパズル力(?)が向上すること受け合いです。
もちろん同じ問題を何度も解きたいというときも重宝します。いろいろなデジタルデータ本から気に入った問題を抜き出して、オリジナル傑作選をつくるなんていう使い方もできそうです。
4.どこでも印刷できる
プリンタや複合機があれば、どこでも印刷できるというのも利点のひとつ。たとえ近くに書店がなくても、旅行先にパズル本を持っていくのを忘れてしまっても、コンビニの複合機やホテルのプリンタなどで印刷すれば、いつでもパズルタイムを始めることができます。
…ということで、デジタルデータ本を「印刷して解く」遊び方についていろいろ考えてみました。印刷する手間はかかってしまうものの、ページの取捨選択ができたり、再利用性が高かったり、通常の紙の書籍にはない利点がたくさんありました。これだけ利点があったら、最終回のときに「いろいろ考えてみたけど、やっぱり印刷して解くのがいちばん便利だなあ」という「旅行いったけど実家がいちばん」理論にたどりつくのでは…という考えが頭をよぎったりもします。
ただせっかくできたデジタルデータ本なので、これ独自の面白さをいろいろと追求してみたいと思います。たとえばドミノの駒はもともとアナログゲームに使われていたのが、なんやかんやをへてドミノ倒しという全く別の遊び方に使われるようになりました。新しい遊び方がどうやったら見つかるかはなかなか予測できないものです。このコーナーではそんな「なんやかんや」の過程を楽しんでいくつもりです。なにとぞよろしくお願いします。