聞き手:ニコリ編集部(将)
語り手:パズル通信ニコリ新編集長(も)
(前編からの続き)
――(も)編集長は、過去にニコリが出版した「パズルノート」シリーズの編集長でもあります。パズルノートシリーズも、アイデアが多く入った本だと思います。
も「ま、そういう本なので。アイデアっていう意味では、私この本で文章も書いているんですけれど、正直、フィクションのストーリーを書くというのはあまり得意じゃなくて、そもそも書いたこともほぼなくて。
で、書いていて初めて気づいたんですが、設定を決めて、プロットも大体考えて、これなら行けると思ってその上で書くわけですけども、物語のこことここが矛盾してるとか、話のつながりが妙に強引だぞとか、実際に書いてみるとそういう場面がわんさか出てくるんですね。
その度にいちいちアイデアが必要なんだなあと。ストーリーをよく書く人からしたらあたりまえなのでしょうけど、勉強になりました」
――パズルノートシリーズの続編を作りたいという気持ちはありますか?
も「ああいった系統の本はまた作りたいと思ってますけど、出すなら形態を変えて出したいな、という感じです」
――話は変わりますが、囲碁が趣味と聞きました。いつごろから始めたのですか?
も「高校時代の友人が囲碁部の部長だったので、高校時代から興味はありましたが、本格的に始めたのは大学時代からです。囲碁サークルに入りました。1年でフェードアウトしましたけどね…」
――今も囲碁を続けているんですか?
も「ニコリの加入している健康保険組合で囲碁大会が毎年開催されていたので、ためしに参加したんですよ。ランクがいくつかあって、最初は下から2番目、Cクラスのスタートでしたが、今ではAクラスまで上りつめたんです。多少は強くなったのかなと」
――囲碁といえば、今月発売されたニコリ164号では囲碁棋士の方にインタビューを行った記事が掲載されました。
も「私もインタビューに行きたかったんですけど、編集長職に時間を取られて断念しました…」
――ニコリ164号で、このページは特に注目だ!というところを教えてください。
も「表紙かな?」
――何やらメッセージが書いてありますね。
も「注目という意味では、挙げるのが難しいですね。編集長が交代したタイミングで、誌面を大きく変えようとは思わなかったので、自分なりの特色が出るのはこれからだと思います。
しかし、特集「筆記用具」は記事ページの割合が多くなって、ここに嗜好があふれてるような気がします。パズルで言えば、特集にある手書きの字を使ったパズルはスタッフの手書きで、使っている筆記用具も推理パズルの正解と揃えてある実録モノ(?)なので、注目といえば注目です。
ま、基本的には面白いかどうかは受け取る人のものだと思いますので、読者のみなさんがそれぞれの注目点を感じ取っていただければと」
――今後のニコリ本誌はこんな感じにしたいという、何らかのイメージはありますか?
も「シンプルに言うと、とにかく面白い誌面に。
抽象的ですけど、ニコリの周りにより活気を増やしたいという感じでしょうか。
誌面に取り上げる内容の幅広さも常に持っておきたいですね。
もともとニコリ本誌はパズルだけでなく、パズル的なものは何でも取り上げる気風はあると思っています。現在の定型のペンシルパズルという概念がないところから雑誌がスタートしているということもありますし。
あと、老舗みたいに思われている部分もあるみたいで、垣根を感じてる人がいるとするならば、それをもうちょっと溶かしていければというような」
――なるほど。
そんな(も)編集長の、最近のマイブームは?
も「最近スマホが壊れて機種変更したんですが、それをきっかけになぜか『Tik Tok』を。アプリの動画を見てるだけですが、何気に飽きないなと」
――ほぼ毎日、ニコリ事務所で料理を作っているようですが。
も「料理で言えば、最近浅漬け作りにハマっています。
漬物ってこんなにおいしいし、漬物のしくみってすげえなあと思ってます。乳酸発酵のしくみってほんとに良くできてるのね」
――家庭的ですねえ。
最後に、この記事を見る人に向けてメッセージをお願いします。
も「謙虚に言いますと、3カ月の間、日常の生活のなかでニコリがあって楽しく過ごせたなという時間がより増えるような誌面を作っていく所存ですので、
ぜひとも手にとっていただければ、と。ま、できれば、3冊ずつ買って、知人にそれを買ってもらい、さらにその知人が3冊ずつというですね」
――ねずみ講的な…。もちろんダメですよ!
も「あとは、今号を買った方は、ハガキや次ニコから意見や感想を送ってくれるとうれしいし、なんならばTik Tokで動画をアップしてもらえれば見てるかもしれない」
――ありがとうございました!