こんにちは、(竹)です。
えーと、みなさん、推理してますか?(ひどい導入だ)
今月ニコリは新刊を3冊出しますが、どれもナンバリングタイトル(第○号とか第○巻とかがついた本)じゃないこともあってか、それぞれ独自の工夫やこだわりが詰まった本になっています。
そこで、各担当者がこだわりを伝える紹介記事を1本ずつ書いてみようじゃないか、ということになりました。この記事は、そのトップバッター、『たっぷり推理パズル』の紹介記事です。
『たっぷり推理パズル』の編集人は(天)と私の2人なので、この本についていただきそうな質問を(天)に考えてもらって、それに(竹)が答えていく、という一問一答、Q&A形式で紹介することにしました。想定問答集ってやつでしょうかね。
本題に入る前に、本の基本情報を書いておきますね。
『たっぷり推理パズル』は、推理パズルの問題だけを全部で50問以上(「こてしらべ」の問題を含めると60問以上)集めた本です。大きさはA5判(148mm×210mm)で、定価は1,430円(税込み)。
推理パズルというのは、与えられたヒントを元に、論理的に考えて答えを導き出すパズルのことです。推理パズルには、大きく分けて「マトリックス」とよばれる表を使って解く問題と、そうではない自由形式のパズルがあるのですが、この本は前者、マトリックスつきの推理パズルだけを集めた本です。たとえば、ニコリ公式のパズル紹介の例題もそうです。年2回刊の『おうちで数独・推理パズル』で扱っている推理パズルも、基本的にはこの推理パズルですね。
それでは、一問一答をどうぞ。
Q.
書名に「たっぷり」とありますが、なにが「たっぷり」なんでしょうか。いっぱい問題が載ってるとか?
A.
いっぱい問題が載っているという意味もありますが、「たっぷり時間をかけて」楽しめる問題を集めた、という意味も込めています。マトリックスつきの推理パズルだけを集めた本としては、おととしに『おてがる推理パズル』を出しましたが、あちらは『おうちで数独・推理パズル』の問題を再録した本なので、元の本のコンセプトと同じくカジュアルというか、サクッと解けて気持ちいい問題が多めです。今回は、そちらと比べて「たっぷり」時間をかけてどっぷり浸れる問題を中心に載せています。だから「たっぷり」。
そういう意味では、『おてがる』よりも6年半前の『きっちり推理パズル』の後継と考えたほうが、実態としては近いと思います。あちらのほうがページ数が多いぶん問題数も多いのですが、今回はページが少ないぶんおもしろさをぎゅっと凝縮して詰め込んだつもりなので、体感的なボリュームでは負けていないと思います。
Q.
実はこういうパズルは苦手なので、買っても解けるかどうか自信がありません…。
A.
推理パズルは、ほかの数字パズルや謎解きものと比べて誰でも取り組みやすいパズルだと思います。いわゆる「ひらめき」が必要な場面があまりなく、ヒントに書かれていることやすでに書き込まれた○×からわかることをコツコツ地道にマトリックスに反映させていけば、必ず最後まで解けます。特に序盤は、ヒントからすぐに○×を書き込めるところがいくつもあります。どんな難問であっても「まったく手が出ない!」ということはありません。その点はご安心ください。
また、単行本恒例の遊び方解説のページは、今回もしっかりあります。解説はイチから書き下ろしました。私は学習参考書をコレクションするのが趣味なのですが、それらをがっつり読み込んで、応用できそうな要素をいくつか取り入れてみました。演習問題を入れてみたりとかね。この解説で、一人でも多くの初心者さんがよいスタートを切れたらいいなあ、なんて思っています。
それでも不安だという方は、まずはやさしめの問題をたくさん解いて自信をつけるといいかもしれません。『おてがる推理パズル』や『おうちで数独・推理パズル』シリーズにはそういう問題がたくさん載っているので、この本といっしょにそれらをお買い上げいただくと安心ですね。
Q.
「推理パズル」っていうぐらいだから、推理小説みたいなパズルが多いんですか?
A.
答えだけ先に書くと、この本に関しては「いいえ」です。答えは書いたので、ここからぐだぐだ書きますよ。
まず、推理パズルというのは、パズルの種類の名前です。ヒントと答えがあって論理的に解ける問題だったら、探偵や刑事が出てこなくても、誰かが悪いことをして犯人になったりしなくても、推理パズルです。
そういうわけで、推理パズルと推理小説(ミステリー)とは直接関係はありません。実際、『たっぷり推理パズル』のヒントで扱われている話題をざっと挙げてみると、日常生活、グルメ、旅行、エンタメ、スポーツ、ファンタジーもの、といった、明るくて親近感のある内容がほとんどです。殺伐としたお話は(たぶん)ないので、そういうのが苦手な方も安心してお楽しみください。逆に、ミステリーファンの方は…えーとあれだ、推理小説で本格的な事件が始まる前、名探偵の頭脳明晰っぷりをさりげなく披露する日常のシーンがあるじゃないですか、あれのつもりで遊んでみてください。
ここからはさらなる余談。この本に限らず全体的な話をすると、「推理」という言葉の響きや「頭を使って論理的に解く」という共通点から、推理パズルと推理小説を結びつけることはよくあります。ニコリの過去の推理パズル本にも、問題の中身はともかくとして、表紙に探偵や足跡といった推理小説の要素をあしらったものが多いですよね。
けれど今回は、内容だけでなく表紙も含めて、あえて推理小説っぽい路線から外れてみました。推理という行為の目的である「真実を求める」という要素を残しつつ、挑戦心をかき立てられるような表紙にしたいなあ、ということで、こういう表紙になりました。いざ、○と×で真実を探す冒険へ!

↑こちらが表紙。まるで宝の地図!?
Q.
1問解くのに何分くらいかかるものなんでしょう?
A.
うーん。どうでしょう。序盤の問題だと5分とかで解ける人もいるのかな? 最後のほうの問題だと、解き慣れている人でも何時間もかかるんじゃないかと思います。そもそも推理パズルはちょっとしたうっかりミスでハタンすることが多いパズルなので、急いで解いてもあんまりいいことはなさそうです。時間を気にせず、一問一問「たっぷり」時間をかけて楽しむのがオススメです。
ヒントの文章が一編のお話になっている問題も多いので、ヒントを読んでいるだけでも楽しめます。問題は解かないけどヒントだけ眺める、という推理パズルファンもいるとかいないとか。きっといるよね。特に今回は、これまでに名作を多数世に出したベテランさんから、最近頭角を現した新鋭作家さんまで、幅広い作者陣による珠玉の一品を集めています。問題ごとの舞台設定も、渋いネタから最近話題のネタまで、いろいろ揃っています。ときには鉛筆を動かす手を止めて、そういった論理展開以外の要素もゆっくり味わっていただけたらうれしいです。
Q.
謎解きイベントや脱出ゲームが大好きです! そういうイベントのような、あっと驚く仕掛けがあったりしますか?
A.
きっぱり断言してしまいますが、この本には「最後にどんでん返し!」のようなサプライズ要素はありません。この本には、ね。
あっとは驚きませんが、この本に載っている問題はどれもそれぞれに個性があるので、1問ごとにその問題ならではの小さな驚きや発見があると思います。問題の並び順なんかも、原則難易度順に並べるという制約の中で、できる範囲で気を配ってみました。1問解き終わって余韻に浸ったあと、次の問題に取りかかるためにワクワクしながらページをめくる。そういう楽しみが最後まで続いていくといいなあ、と思っています。
Q.
他にも同じような本があったら買いたいです。
A.
買いましょう。ここまでで紹介できなかったものも含めて、ニコリの推理パズル本を整理しておきますね。
『たっぷり推理パズル』
…今回紹介した本。イチオシ。時間をたっぷりかけて解く問題の割合が多めです。イチオシ。
『おてがる推理パズル』
…2024年発売。やさしめでカジュアルな問題が多めで、解説はいちばん充実しています。
『きっちり推理パズル』
…2019年発売。やさしいのから難しいのまでまんべんなく掲載。もっと解きたいあなたに。物価の安かった時代の本なので、安いです。
『復刻版パズル本 推理パズル』
…昔の「ペンシルパズル本」を復刻したシリーズもので、現在3巻出ています。マトリックスつきの形式とない形式の両方を掲載。やさしいのから難しいのまでまんべんなく掲載…と言いたいところですが、今の感覚だと序盤はやや難しめかも。ほかより本のサイズが小さいので、持ち運びには便利ですね。
『じっくり推理パズル』
…2021年発売。ほかと違って、マトリックスがない形式の推理パズルを集めた本です。「同じような本」ではないのですが、推理パズル仲間ということで。こっちはこっちでおもしろいですよ。
なお、ニコリは上記以外にもたくさんの推理パズル本を出してきました。ここでは、あくまで現時点(2026年3月時点)で入手しやすい本のみリストアップしました。あしからず、です。
一問一答はこれにておしまい! 長々と語ってしまいました。
2026年3月10日発売、『たっぷり推理パズル』。よろしくです!
