どうも、(塚)です。
『数独通信』創刊号を振り返る企画、後編をお届けします(前編はこちら)。

あらためて、創刊号の目次を掲載しておきますね。

前編では創刊号に掲載されているパズルまでを見てきましたが、今回はパズル以外のページについて見ていきたいと思います。

目次(P.3)をめくるとまず出てくるのは、数独のルールと遊び方(P.4)数独の解き方(P.5)
数独のルールそのものはもちろん今と変わっていないのですが、ルールの文章を最新号(50号)と比べてみると、少しだけ違うことがわかります。


創刊号のルール文はこんな感じだった

また、数独を解くときの考え方といえば、今では「ブロッケン」「レッツミー」「予約」などの名前がついていて、『数独通信』でもそれらの名称を使って説明しているわけですが、創刊号ではこれらの言葉は出てきません。実は、「ブロッケン」などの用語が使われるようになったのは20号(2011年2月発行)からで、『数独通信』創刊から4年半も経ってからのことなのです。

引き続き、創刊号の中身を見ていきましょう。以下、目次の掲載順に、一気にご紹介します。

SUDOKU People(P.35~37)
読者からのおたよりコーナー。おたよりコーナー自体は創刊当初から続いていますが、41号(2021年8月発行)からは「スウドクビトの声」という名前になっています。

数独ができるまで(P.38~40)
数独投稿の手引き(P.41)
数独をどのように作るのかの実況解説コーナー。実際に1問の数独を作るまでの過程を、順を追って説明しています。
ご存じのとおり『数独通信』は、読者からの投稿数独によって成り立っている本。そのため、このような作り方の解説を載せることで新たな作者を増やしたい、というねらいがあります。親切にも、次のP.41には「数独投稿の手引き」が掲載されていますしね。当時は私も、この作り方解説のページを参考にしながら数独を作っていたなあ…。ちなみに作り方解説は、以降の『数独通信』でも不定期で掲載していますよ。

数独作家一問一答●第1回(P.42)
毎回1人の数独作家さんにいろんな質問をぶつけ、答えていただこうというコーナー。第1回にご登場いただいたのはOXさんでした。
数独に限らずどんなパズルにもいえることですが、作家さんがどんなことを考えながら作っているのかを知った上でその作家さんの問題を解いてみると、また違った味わいがありますよね。
このコーナーは17号(2010年2月発行)まで続いて終了となりましたが、その後40号(2021年2月発行)から44号(2023年2月発行)までは「数独作家にきいてみた」という同様のコンセプトのコーナーがありました。

数独マスターへの道●第1回(P.43)
P.5の「数独の解き方」では説明していないような、やや応用的な考え方を説明するコーナー。第1回では、Mediumの問題を解くのに使う考え方(今でいうレッツミーやマスミ)について解説されていました。

Sudoku addicts in the world(P.44)
創刊号の発行人でもあるニコリの前社長、(起)こと鍜治真起さんのコラム。「世界の数独事情」というサブタイトルがついていることからもわかるとおり、数独が世界に広まっていった経緯が事細かに書かれています。

ソフトバンククリエイティブには先見の明があったのだ(P.45)
当時「ポケット数独」という数独本シリーズを発行していた出版社の、担当編集者さんへのインタビュー。「ポケット数独」は、載っている問題はニコリが制作しているけど、発行元はニコリではない、というちょっと変わった数独本です(この時期は、そういった本が他にもいろいろ出ていました)。また、「初級篇」「中級篇」「上級篇」とレベルごとに分冊化されて発行されたのですが、当時のニコリではこのようなレベル別の数独本はあまり発行していなかったので、その点も目新しさの1つだったといえるでしょう。でも、今となってはニコリで発行する数独本もレベル別のものが主流になっていますし、そういった意味でも“先見の明”を感じますね…。

大きい数字選手権(P,46、47)
ニコリスタッフによる選手権企画。数独といえば1~9の数字を使うパズルということで、『数独通信』では1~9の数字をテーマにした選手権がたびたび開催されてきました。この「大きい数字選手権」は、9人のニコリスタッフが東京都港区の赤坂1丁目から9丁目のうちの1つを担当し、そこにある大きいサイズの1~9の数字を探す、というもの。創刊号は2006年発行ですが、20年ぶりにまったく同じルールでこの企画をやってみたら、どうなるのでしょうね。

行きつ戻りつ。(P.48)
ふたたび(起)こと鍜治真起さんのコラム。あらためて読み返してみて、個人的には以下の一段落が特に印象的でした。

数独は類い希なるパズルであった。私もここまで受けるとは思わなかった。25年間やってきたご褒美だと思う。それはそれ。穴子の稚魚はのれそれ。

数独アンケート●第1回(P.49)
読者にさまざまなテーマでアンケートをとってみよう、というコーナー。第1回のテーマは「初めて数独を見たときの第一印象は?」。今の『数独通信』だと、アンケートは問題ページ下のはみだし企画になっていますね。

ニコリダービーin数独通信●第1回開催のお知らせ(P.50)
今となっては『数独通信』の名物企画となっている「ニコリダービー」。その第1回の募集要項が創刊号に載っています。第1回は1~150の枠で行われました。結果はどうなったのかな…と思い2号(2006年9月発行)を見てみたところ、1着は16枠、2着は32枠、3着は38枠でした。ただ、エントリーしたのが計231頭で大きい数字の枠がスカスカになってしまったようで、第2回は1~100枠で開催されたのでした。
ちなみにこの「ニコリダービーin数独通信」、今でも続いているとはいえ創刊号からずっと続いてきたわけではなく、やっていなかった時期もそれなりにあるのです。最新号(50号)で募集しているのが「第27回」なのもそのためです。

答え(P.60~65)
今号のパズルの答えが載っているページです。内容的にはそれ以上でもそれ以下でもないですが、『パズル通信ニコリ』などに比べると1つ1つの盤面が大きくて見やすくなっています。

ニコリ出張馬房(P.66~69)
『数独通信』やその他ニコリ出版物が置いてあるお店が、小さい文字でずらりと書かれています。かつては『パズル通信ニコリ』などにも載っていたページですね。もちろん、私が当時『数独通信』創刊号を買った書店の名前もちゃんとありました。

蔵前4丁目発サクサク座談会(P.72、73)
ニコリスタッフたちによる、ゆるい座談会。ちなみにタイトルにあるとおり、『数独通信』創刊号発行当時のニコリ事務所は東京都台東区の蔵前4丁目にありました。談論風発(?)の末、「数独は、浮世絵である!」という結論に至ったようです。

…というわけで、『数独通信』創刊号の中身を総ざらいしてみました。20年前に発行されたものとはいえ、現在の『数独通信』にまで受け継がれている要素も思った以上に多いですね。

創刊50号&20周年を迎えた『数独通信』は、次号(51号)から発行月が変わるのに合わせ、何らかの形でリニューアルも予定しています。創刊号の振り返りをふまえて、こういう企画を今後やってほしい、あるいは復活させてほしいというものが何かありましたら、ぜひ『数独通信』50号のハガキに書いてお送りください。みなさまからいただいたご意見を、次号企画会議で検討させていただきます。おたよりお待ちしております。