どうも、(塚)です。
半年に1回のペースで発行している数独専門誌『数独通信』。2026年2月10日発行の最新号(”26年春号)で、ついに50号を迎えました。さらに創刊が2006年ということで、今年が20周年の節目でもあるのです。いろいろとおめでたいですね。
『数独通信』は、2005年ごろから巻き起こった「Sudokuフィーバー」をニコリでも盛り上げていこう、ということで創刊されました。このころの動きについては、最新号(50号)の記事「ハタチになるよ、数独通信」でまとめられていますのでくわしくはそちらを読んでいただくとして、せっかくの良いタイミングなので、今回はそんな『数独通信』の創刊号を振り返ってみることにしましょう。はたして20年前の『数独通信』は、いったいどんなものなのでしょうか。
というわけで、こちらが創刊号『数独通信Vol.1』。私も発売当時に購入したので家には私物があるのですが、こちらは会議室の本棚から持ってきたものです。
2006年7月10日発行、ページ数は本文72ページ、定価は580円。本の判型はB5変型(148×257mm)で、今と変わりません。

タイトルロゴの下には、小さく「隔月刊」の文字が。

この記事の冒頭で「半年に1度のペースで発行している」と書きましたが、実は創刊当初は2カ月に1回のペースで発行していたのです。隔月刊だったのは最初の1年、つまり創刊号から6号までで、その後は季刊→年2回刊と発行ペースを変えて現在に至ります。
そして何よりも目を引くのが、下半分のイラスト。葉っぱがタテヨコにたくさん並んでいて、そのうちのいくつかにてんとう虫が止まっています。てんとう虫の星の数は、けっこうバラバラ。
お気づきの方も多いかもしれませんが、実はこれ、数独の問題になっているのです。1つ1つの葉っぱをマスとみなして、そこに止まっているてんとう虫の星の数を数字で表すと、このような数独の盤面が復元できます。

この表紙デザインを担当されたのは、岡本修身さん。岡本さんには創刊号から40号までの間、数独の盤面をモチーフにしたさまざまなイラストを毎号制作していただきました。当時は、それらのイラストを使ったTシャツも発売されたのでした。
表紙デザインからページ数、発行間隔に至るまで、どうやら今とはずいぶん違っていたようだな…ということがわかってきたところで、いよいよ中身を見ていきましょう。
本の中身を知るには目次を見るのがイチバン…ということで、こちらが『数独通信Vol.1』の目次です。

数独専門誌ということだけあって、あたりまえですが数独の問題がたっぷり載っていますね。といっても問題数は60問程度で、今に比べると少なめです。まあ、その後発行間隔が延びたのでそれに合わせてページ数や問題数を増やした、という経緯なんですけどね。
載っている数独のサイズは9×9と16×16で、今では毎号載っている25×25の数独が創刊号では載っていません。というか、そもそも巻末のとじこみページというものが創刊号には存在しません。実は『数独通信』で巻末とじこみに25×25の数独が載るようになったのは、季刊化した7号からのことなのです。でも逆に、7号からは毎号欠かさずに25×25の数独が載っているので、あらためて考えるとそれはそれですごいことですね。
9×9の数独は1ページにつき2問載っていますが、盤面のマスのサイズは今よりも若干小さめです。マスの寸法を定規で測ってみたところ、創刊号は約9mm、最新の50号は10mm弱でした。1マスあたりで比べれば1mmにも満たない差ですが、全体として見ると今の盤面のほうがかなりのびのびとしている印象を受けます。
すべての数独には、難易度を表すこんなマークが1問ごとについています。

目次にも書かれているとおり、Easy・Medium・Hardの大きく3段階に分かれていて、さらにそれぞれの中で★1つ・★2つ・★3つがあるので、全部で9段階。今では『数独通信』に限らず、ほとんどの数独本で10段階の難易度表記を使っていますが、『数独通信』創刊号でいちばん難しいのは「Hardの★3つ」ということになり、「レベル10」に相当する難易度表記はなかったのです。
創刊号に載っている各難易度の問題数を数えてみたところ、こんな感じでした。

Mediumの★1つから★3つの問題数を足し合わせると、ちょうど30問。つまり、載っている数独全体のうち、半分がMediumの問題ということになります。一方、Hardはすべて足し合わせても11問。「とにかく難しい数独が好き」という方には、ちょっともの足りない量かもしれませんね。
目次に戻りましょう。数独の下には、点つなぎ・スリザーリンク・まちがい探し・カックロと他のパズルの名前が4つ並んでいます。創刊号から6号までは、数独に加えてこれらの4種類が毎号欠かさず載っていました。といっても、1種類につき1ページ。7号以降はパズルのラインナップも徐々に増えていくのですが、とにかくこんな感じで「数独以外のパズルが、ちょっとずつ何種類か載っている」というのも、創刊当初から変わらない『数独通信』の特徴の1つなのです。


『数独通信』を手にとる読者の多くは「数独をとにかくたくさん解きたい」という方だと思いますが、こういう他のパズルもちょこちょこと載っていると、どんな方にとってもよい箸休めになりますよね。また、「数独からニコリを知った」という読者の方も一定数いるでしょうから、そんな方にとっては「他にもこんなパズルがあるのか」という出会いのきっかけになるかもしれません。
ちなみに、『数独通信』読者の方から「数独以外のパズルをもっと解きたいです!」というおたよりが届くこともけっこう多いんですよ。数独から他のパズルも好きになってもらえたなら、とってもうれしいことですね。
…ということで、創刊号に掲載されているパズルまでを見てきましたが、目次を見てわかるとおり、『数独通信』に載っているのはパズルだけではありません。続きは、後日公開する後編にて。
