ブンブン、ハローユーチューブ。ニコリスタッフ(や)です。
『クロスビー 日本クロスワード100周年記念増刊号』の発売を記念したライブ配信が、2025年10月31日(金)に行われました。
こちらの記事ではその内容をダイジェストでお送りします。より詳細を知りたい方や、スタッフたちの生の声を聴きたい方は、ぜひ以下のアーカイブ動画をご覧ください。
<アーカイブ動画>
https://www.youtube.com/watch?v=93z9cWDqRO4
以下6名のスタッフでお送りしています。
MC :(ケ)
回答者 :(将)(天)
配信サポート:(せ)(ぺ)
いただけ :(や)
それではダイジェストをお楽しみください。
目次
「クロスビー」ってどんな書籍? そのルーツを探る!
配信は、(ケ)の挨拶からスタート。まずは『クロスビー』とは何か、というところから話が始まります。
(ケ)「さて、そもそも『クロスビー』とは何なのか、というところから説明したいと思います。クロスビーは1983年4月に第1号が出たニコリのクロスワード専門誌です。『パズル通信ニコリ』は1980年にできまして、いろいろなパズルを展開していましたが、クロスワードの人気はやっぱり高く、「言葉系のパズル」と「数字や論理系のパズル」のノリが微妙に違うことから、「クロスワードを独立させた雑誌にしてみてはどうか」ということから、ニコリの妹分として生まれたそうです。クロスビーは人気が出まして、1992年までに号数を25まで重ねました。そして、同年末に『パズル通信ニコリ』と合体。パズル黎明期のクロスワードを支え、いろいろな形でクロスワードを成長させてきた雑誌でした。その後、2001年にニコリの別冊で『クロスビー2002』も発売されています。私もこのころは読者で、楽しく解いていた覚えがあります」
日本クロスワード100周年記念増刊号、ついに登場!
(ケ)「そしてこのたび、日本のクロスワード100周年を記念しまして、今回限りの増刊号『クロスビー 日本クロスワード100周年記念増刊号』が出されることになりました。その期待の内容を紹介していきたいと思います。表紙には気になる言葉がたくさん並んでいますが、皆さんの疑問にお答えするため、今回は力強いゲストを招いています。まずはこの記念号の編集長、ニコリ編集部の(将)です!」
(将)「よろしくお願いします!」
(ケ)「さてこの『クロスビー 日本クロスワード100周年記念増刊号』どのような本なのでしょう」
(将)「クロスビーという名前は、ご紹介いただいた通り、ニコリが1983年から1992年まで出していたクロスワードの専門誌でした。ニコリはこれまでもクロスワードの単行本を多数出版していますが、なぜ今回わざわざ「クロスビー」という名前で出したのかというと、クロスワード100周年ということで、ニコリがこれまでに培ってきたクロスワードを改めて雑誌形式で世に出してみようという思いがあったからです。
具体的な中身としては、おなじみのクロスワードはもちろんのこと、ニコリで育った様々な変わり種クロスワード、さらにクロスワードから派生したパズル、例えば絵ヒントクロスやナンクロ、またクロスワードパズルに近しいスケルトンパズル、シークワーズといった言葉のパズルも一緒に味わえる、内容盛りだくさんの本になっています」
(ケ)「皆さん、内容掴めましたでしょうか? とにかく内容は濃いです。私も多少は見ていますが、とてもとても濃厚な本になっていますので、ぜひご期待ください」
「世界一! 長い長い名前クロス」とは?
(ケ)「皆さんがやはり気になっているのは、表紙の「世界一! 長い長いクロス」という言葉ではないでしょうか。これについてお答えするため、もう1人ゲストを呼んでおります」
(天)「はじめまして。ニコリ編集部でクロスワードパズルの編集を担当している(天)です。よろしくお願いします!」
(ケ)「この「世界一」って、何が世界一なんでしょうか?」
(天)「それはですね、クロスワードに入っている単語の文字数です」
(ケ)「文字数ですか?」
(天)「中に入っている一番長い単語の文字数ですね。現在、ギネス世界記録に登録されている「クロスワードの盤面に入った最長の言葉」というカテゴリーでは、アルファベットで58文字の単語が最長とされています。これはイギリスのウェールズ地方の地名らしいのですが、今回の記念号には、この地名よりもさらに文字数の多い言葉を入れたクロスワードが載っているんです」
(ケ)「つまり、世界記録を更新したということですよね?」
(天)「はい、その通りです」
(ケ)「それはかなりすごいことなのではないでしょうか?」
(天)「これはかなりすごいことだと断言させていただきます。さらに、ご安心ください。ちゃんと解ける問題になっています」
(ケ)「その世界記録をぬり替えた言葉というのは、いったいどんな言葉なんでしょうか?」
(天)「…それは、実際に皆さんお買い求めの上、ご確認いただければと思いますので、ぜひよろしくお願いします!」
(ケ)「皆さん、『クロスビー 日本クロスワード100周年記念増刊号』は11月10日発売です。その目で世界一のクロスワードをぜひお確かめください!」
もう1つの世界一『メガクロス』とは?
(ケ)「ところで、世界一でニコリのクロスワードといえばもう1つありましたよね?」
(将)「ニコリによる世界最大のクロスワードというのが確かに存在しまして、『メガクロス』といいます」
(ケ)「こちらですね」

(将)「こちらの『メガクロス』、なんと6万6666語もの言葉が入っていて、正確に言うと、出版された世界最大のクロスワードです」
(ケ)「すごいですよね! でも、『メガクロス』ってかなり大きいですよね」

(ケ)「こちら、メガクロスを実際に人間と比較して広げているものですが、ここに写っているのは身長170cm以上の普通の人です。当然ながらものすごく大きいのでお高いですよね。それに、これ1人で解き切るのは相当大変ですよね」
(天)「そこでですね、皆さん! 今回の本に載っている世界一のクロスワード、確かにたいへん大きいサイズなんですが、現実的に解くことができるサイズになっています」

(ケ)「これが実際の盤面なんですね」
(天)「画面に入りきらないですね」
(将)「1ページにはとても入らないので、合計10ページにわたって横長にずらずらと掲載されています」
(ケ)「そうとうなボリュームですけど、10ページに収まりきったのがすごいですね。それを解けば、世界記録を実際に体感できるんですね! しかもお手頃なお値段で!」
(将)「ネットショッピングになってしまいましたけど、定価は税込みで1650円です」
(ケ)「メガクロスとは桁の違う安さですね!」
投稿作品が中心! ニコリの歴史と編集者の思いが詰まった1冊
(ケ)「この記念増刊号は、皆さんから投稿された作品を中心に作られているんですよね」
(将)「はい、そのとおりです。いつものクロスワード単行本と違い、『パズル通信ニコリ』で呼びかけ、多くの作家さんにお送りいただいた投稿問題を厳選して載せています」
(天)「大小取り混ぜて40問以上、スタンダードなクロスワードから変わり種まで、様々なクロスワードがたっぷり載っています」
(将)「クロスワード以外のナンクロやスケルトンパズル、シークワーズ、カナオレといった言葉のパズルもいろいろ載っています」
(ケ)「言葉のパズル好きにはたまりませんね」
(将)「なかなかこれだけの種類の言葉のパズルを楽しめる本は、最近では貴重ではないでしょうか」
(ケ)「それだけバリエーション豊かなクロスワードや言葉のパズルが育ってきたのは、(以前発売していたクロスワード誌の)『クロスビー』がいろいろなクロスワードを育ててきた場になっていたんですかね」
(将)「(発刊していた)10年間でかなり育っていったのは確かですね。そしてそれを引き継いだ『パズル通信ニコリ』でも言葉のパズルが育って、今回の記念号にも生かされていると思います」
(ケ)「ニコリは創業45年になりますが、その歴史が詰まっているわけですね。クロスワード編集者の思いも詰まっていると思いますが、クロスワード編集担当(天)としてはどうでしょうか?」
(天)「今回編集するにあたり、改めて自分自身も勉強になったことがたくさんありました。先輩方に話を伺う機会もありがたいことにもらえました。表紙にも載っていますが、「座談会! ニコリのクロスワード45年間」とあります。歴代のクロスワード編集者が一堂に会して、創刊号の苦労話や、過去のクロスワード本の企画の話など、いろいろなことを伺うことができ、自分自身の勉強にも非常になった1冊だと感じています」
(ケ)「45年分の歴史が詰まった座談会ですから、相当に中身が充実していると思います。座談会のメンバーは紹介できますでしょうか?」
(天)「座談会に参加したのは3名で、私(天)と、私の前に編集担当をしていた(溝)、そして初代編集担当の(ま)です。私は現在編集担当になって5年目なので、お2人で40年間も担当されていたことになりますね。大先輩たちのお話を聞くことができた、たいへん面白い座談会になっていますので、ぜひご覧ください」
発売日より早く手に入れるには? 東京パズルデーでの先行販売!
(ケ)「『クロスビー 日本クロスワード100周年記念増刊号』は11月10日発売です。それよりも早く確実に手に入れる方法はあるのでしょうか?」
(天)「よくぞ聞いてくださいました! ちょっとだけ早く手に入れる方法が1つだけございます。2025年11月8日(土)、9日(日)に科学技術館で開催される「東京パズルデー2025」です。ニコリも物販スペースや体験スペースを担当しますので、そちらの物販で、できたてほやほやのクロスビー増刊号を販売いたします」
(将)「ニコリスタッフも多数参加しておりますので、スタッフ一同、心よりお待ちしております!」
さらなるイベント情報! 文学フリマとポップアップストア!
(ケ)「このクロスビーは、これからしばらくいろいろなところで宣伝をしていきたいと思います。本屋さん以外でも販売をしますので、イベント情報をお知らせします。
1つは2025年11月23日(日)に東京ビッグサイトで開催される「文学フリマ東京41」です。ニコリも文学フリマに今年初出店しまして、物販を行います。『クロスビー 日本クロスワード100周年記念増刊号』も販売します。文学フリマで売り出すグッズも用意しています。文学好きの人たちに、クロスワードの楽しさを少しでも布教できたらいいなと思って、現在準備中です。初めてのことなのでどうなるのか分かりませんが、もし文学フリマに行かれる方は、ニコリのブースを探してみてください。ニコリのブース番号は「あ-33、34」だそうです。
もう1つは、2025年12月12日(金)、13日(土)の2日間、東京シティエアターミナル(T-CAT)で「ポップアップストア」を出店します。ポップアップストアというのは、イベントスペースに突然出現するお店のことです。ニコリスタッフが実際に本を販売しますので、「これがニコリスタッフなんだ」と怖いものみたさで、ご覧になってみても良いかと思います。これも初の試みなのでどうなるか分かりませんが、いろいろな方にクロスワードをはじめとするパズルの楽しさを広めるために、このお店を開きたいと思っています。こういうイベントがうまくいけば、来年以降もクロスワード100周年に関係なく、いろいろなところで皆様にお目にかかれるような機会を設けられたら良いなと思っています。ご興味のある方、ぜひいらしてみてくださいませ」
さて、ライブ配信ダイジェストいかがだったでしょうか。
ダイジェストでは、泣く泣く割愛した内容がかなりございます。
制作秘話や、質疑応答コーナー、楽しい雑談もございますので、ぜひアーカイブ動画をご覧ください。
<アーカイブ動画>
https://www.youtube.com/watch?v=93z9cWDqRO4
お手元に『クロスビー 日本クロスワード100周年記念増刊号』をお持ちになって、視聴いただくのもきっと楽しいですよ。
ニコリ公式チャンネルの登録、高評価もよろしくお願いします。ブンブン。
~完~

