どうも(ケ)です。
今回は、まず問題から。
去る7月18日、クロスワードの盤面制作のライブ配信をしたのですが、そのときに完成した盤面に、私がカギを付けたものです。
今回は、このライブ配信の、感想戦みたいなお話を。
この盤面制作では、まず「ペで始まる言葉」を募集したのですが、いま考えれば、これはなかなかチャレンジングだったなあ、という感想を抱きます。
「ペ」を語頭にする言葉があまりないのは承知していました。詳細は「クロスワードのいろいろ話」第4回をご参照ください。当然ながら外来語が多くなります。
アンケートの候補には入りませんでしたが、「ペパーミント」「ペンペングサ」なんて言葉が出てくるあたりで、このライブ配信を見ている人たちの中に、クロスワードの機微や要所を心得たツワモノがいるな、と気付かされました。
パピプペポってのはどれも使用頻度の低い、使いやすいとは言えないカナです。上記の2語、どちらもパピプペポが2つも入っています。これだけで厳しい。しかも、これをヨコ1にすると、どっちも黒マス配置になかなか手こずりそう。
結局、多数決で決まった最終候補も、語頭に来にくい、使用頻度の低いカナがしっかり入った言葉だったわけですけどね。
そして案の定、黒マス配置には悩まされました。一度決めて、それを変更しようとして、思い直して元に戻して、なんてグダグダ展開をお見せしてしまってお恥ずかしい。まあ、私が困ってる姿を楽しんでた方もいたんじゃないかと、自分を慰めております。
そこからの展開も、内心ではひやひやしていました。
タテ1はまあまあ予測の範囲内に決まりましたが、ヨコ2がどうなるか、実は緊張していました。いちばんやっかいそうな候補が「パルプ」だったんですが、もしもこれに決まってたら、タテ6はどうなってたのか。
日本国語大辞典で候補を探すと、シノプシス、シナプシス、シャプリー、シャプタルしかない。あらすじを意味するシノプシスはともかく、ほかの言葉は聞いたこともない。
でも参加者から「シツプヤク(湿布薬)」があるね、というコメントがあったのには驚きました。それは思いつかなかった。複合語を探すのは、辞典にはちょっと荷が重いのですよね。
ともかくも、ヨコ2が「パスタ」に決まったときは、正直ほっとしました。
この次、タテ6「シ○タ○○」はこちらで候補を決めさせてもらいましたが、こういう誘導をしなくちゃいけない部分が予想以上に少なくて、参加者の方々のレベル高いなーと感心させられたのでした。
このあたりの言葉を決める順番は、黒マス配置をした時点で大体決まっておりました。「この順に組めばよい」というルーチンに落とし込みやすい黒マス配置というのがあるのですよね。そのパターンになんとか載っけられたのです。
それが功を奏したか、ヨコ4になかなかおもしろい言葉が入ってくれました。ヨコ4が決まったあたりで、これはもう組めないわけはない、という状態になって一安心。
でも、このあと、タテ16「○○○ウ」に、この平凡な文字配置で驚くような言葉が入って驚いたり、ヨコ7「ラ○」タテ9「ル○」の絡みの処理で悩んだり。
最後にタテ3で、キレイに決まって終わりました。
ぜんぶで1時間ほど。予想よりもはるかに濃密な展開で、ゆかいな時間でした。この文章を書くために、いちど動画を見返したのですが、我ながらけっこう楽しめましたよ。
私は「ものつくり動画」のたぐいが好きで、ついつい見てしまうことも多いのですが、クロスワードでもそういうものなのでしょうかね。作者が考えを述べながら作っていく過程を見られたら、ずいぶんおもしろそうだな、とは思います。
このライブ配信、今後も積極的に実施していきたいもの。この文章が予定通り8月27日(水)に公開されたなら、翌日の8月28日(木)19時から、ニコリ公式YouTubeチャンネルで第2回を開催する予定です。今度は用意した盤面にみんなでヒントを付けていきますよ。ご興味があればご笑覧くださいませ。
ではまた次回。
(次回は2025年9月24日更新予定です)