お久しぶりです、(塚)です。

ニコリは夏休みが明けて早くも1週間が経とうとしていますが、今週は9月新刊の入稿ラッシュということで、まだ休み気分の抜けない中(私だけでしょうか)、編集部はかなりバタバタとしておりました。個人的には、9月新刊以外の本の仕事も重なっていたので、なんだか頭がフル回転な1週間でしたね。まあ、やるべきことがいろいろ片付いたのでよかったです。

さて、夏休みは実家に帰省したのですが、その中のある暇な日を使って、実家暮らしのときに使っていた書店にふらっと行ってきました。当時はよく自転車で行っていた場所なのですが、今は実家に自転車がないので、昼下がりの猛暑の中を片道20分強歩いて行ったのでした。

実はこの書店、私にとっては特に思い入れのある場所で、それもそのはず、人生で初めてニコリの本を手に入れたのがこの書店だったのです。もう20年近くも前の話ですね。たしかそのときは「パズル通信ニコリ114号」とその隣にあった「パズルBOX8」を買ったと記憶しています。

当時、ニコリの出版物は限られた書店にしかなく、そのような書店は「出張馬房」と呼ばれていました。ちょうど実家にネット環境が整っていろいろ調べられるようになり、ニコリのホームページに掲載されていた出張馬房のリストを見て、この書店が最寄りの出張馬房であることを知ったのです。それまではあまり行ったことのなかった書店だったのですが、出張馬房であることを知ってからは、わくわくしながら毎月通うことになりました。

そんな書店にこの夏、超久々に行ってみたわけですが、店の雰囲気は当時とほとんど変わらず、売り場の位置は変わっていたものの、ニコリの本は店内に置いてありました。自分がニコリの本と出合った書店に、今となっては自分が作った本が並んでいるのを見て「これが“感慨深い”というやつか…」と思いました。

かつての自分のように、この書店でニコリの本と出合って喜んでくれる人がいたらうれしいなあ。そんな楽しい本を作っていきたいと、あらためて思った夏なのでした。

来週からは気合いを入れて、10月新刊の編集に取りかかりますよ!