ニコリが誇る大人気シリーズの最新刊「難関数独17」「超激辛数独17」。今回から新しく、本シリーズの編集人となった(せ)に、スタッフ(ぺ)がずずずいっとインタビューしました。
数独の基礎的な話から、ディープな話までいろいろ答えています。数独好きの皆様必読の内容ですよ。
(記事まとめ:(や))
・どのくらい難しい?
(ぺ):新聞で出題されているものより難しいのですか?
(せ):ずっと難しいです。新聞に掲載される最高難易度(星5)の問題と同じくらいの問題は、「難関数独」には20問ほど掲載されています。残りの80問以上は、それを超える難しさの問題たちです。
「超激辛数独」に至っては、すべての問題が、新聞に載るどの数独よりも難しいですよ。
(ぺ):難関数独と超激辛数独、どのくらい難しさの差があるのでしょうか…。
(せ):「難関数独」には10段階でレベル6~10+の問題が、「超激辛数独」にはレベル9~10+の問題が収録されています。難易度が重なる部分もありますが、全体として「超激辛数独」のほうがずっと難しいと思っていただいて差し支えありません。
とくに大きな違いは、最高難易度であるレベル10+の問題数です。「難関数独」では3問なのに対して、「超激辛数独」ではなんと50問以上掲載しています。その分、ヒントも載せていますので、どうしても解けないときは参考にしてください。
(ぺ):「激辛数独」もあるのですか? 超激辛や難関との違いは?
(せ):「激辛数独」は、「超激辛数独」や「難関数独」よりも前に刊行されていたシリーズです。難易度としてはちょうど中間ぐらいで、「超激辛数独」と「難関数独」を足して2で割ったようなイメージです。
「激辛数独」は巻を重ねるごとに難問が増えていき、1冊の中にかなり難易度の幅がある構成になっていました。そこで、やさしめの問題を引き継いで独立させたのが「難関数独」、難しめの問題を引き継いだのが「超激辛数独」──という形で、シリーズをリニューアルしたのです。
(ぺ):どちらも17巻も出ているんですね、途中から始めても問題ないですか?
(せ):小説やマンガと違って、どの巻から始めてもまったく問題ありません。気になった巻から自由にお楽しみいただけます。
・数独を知りたい
(ぺ):数独の答えは必ず1つになるのって本当ですか?
(せ):本当です。数独の問題は、どれも解答がただ1つになるように作られています。もし「答えが2つあるのでは?」と感じた場合は、途中でどこか間違っている可能性があります。数字がかぶっていないか、もう一度チェックしてみてください。
(ぺ):どうやったら数独が解けるようになりますか? 得意になるコツは?
(せ):まずは数独の手筋や考え方を知るところから始めましょう。「改訂版 数独攻略ガイド」では、初級から上級レベルまでの手筋や考え方を丁寧に解説しています。
基本を学んだあとは、ひたすら数をこなすのが上達の近道です。解いていくうちにコツがつかめ、どんどん楽しくなっていくはずです。
(ぺ):難易度ってどうやって分けられているのですか? 解く時間?
(せ):難易度は、おもに必要とされる手筋や考え方の複雑さによって決めています。編集人が実際に解く際にかかった時間も参考にはしますが、それだけで判断することはありません。
(ぺ):最初に盤面にある数字が少ないほど難しい問題ですか?
(せ):数字の少なさだけで難しさは決まりません。むしろ数字が少なくても、スムーズに解ける問題もあれば、数字が多くても手ごわい問題もあります。
実際に解いてみて、どんな手筋が必要になるかを確かめて初めて、その問題の本当の難しさが分かるのです。だからこそ、すべての問題を実際に解き、難易度順に並べる作業に意味があると思っています。
(ぺ):実際に全部人の手で解いているのですか?!
(せ):はい、すべて人の手で解いたうえで、どの問題をどの順番で掲載するかを決めています。もちろんコンピュータの力も借りますが、あくまで補助的に使っています。
実際に人が解いたときに感じる、難しさや面白さ、手応えといった要素を大切にしているからです。
(ぺ):1問解くのにどれくらいかかりますか? どれくらいで解けますか?
(せ):私個人の場合、「難関数独」では1問あたり平均で6分くらいです。難しい問題だと10分、20分とかかることもあります。「超激辛数独」はもっと手ごわく、平均して10分以上かかりますし、30分以上かかる問題も少なくありません。ただし、早く解くことが目的ではなく、じっくり向き合って楽しむことも数独の醍醐味です。ご自身のペースで取り組んでくだされば幸いです。
(ぺ):自分のレベルが分からないけど、超激辛、チャレンジできますかね?
(せ):新聞に掲載されている難しめの数独を自力で解ける方なら、「超激辛数独」も、巻末のヒントを頼りにチャレンジできると思います。まずは自分に合った難易度を見つけたいという方には、幅広いレベルの問題が載っている「数独通信」シリーズをおすすめします。楽しく解けるレベルを見つけることが、上達への第一歩にもなりますよ。
・本と編集人さんについて
(ぺ):この本の特徴は?
(せ):とても難しいのに、きちんと理詰めで最後まで解ける──そんな数独だけを厳選して掲載しているところです。
(ぺ):作者によって味が違う、個性がある、と聞きますが、どこでそれが感じられるんですか…?!
(せ):言葉で説明するのはなかなか難しいのですが、たくさんの数独を解いていると、少しずつ作者ごとの個性が感じ取れるようになってきます。もちろん、どの作者さんも多様な手筋を使った問題を作られていますが、個性が出るのは「どんな手筋を使うか」よりも「どう仕込むか」。その構成や展開の仕方に、その方らしさが浮かび上がるというのが、私の実感です。
(ぺ):好きなタイプの数独、とかありますか?
(せ):「いずれにしても理論」を連鎖的にたくさん使う数独が好きです。1つの数字の影響が、盤面を縦横無尽に伝播する展開にワクワクします。
(ぺ):編集人さんにとって、数独の面白さ、とは?
(せ):底が見えないところですね。いつか数独のすべてを理解したいと願いつつも、きっとそれは叶わないからこそ面白いというか…複雑な感情を抱きながら数独と日々向き合っています。
(ぺ):数独は得意ですか?
(せ):まだまだ修行中の身です。奥が深く、終わりがありません。
(ぺ):数独ってどんなときに解きますか?
(せ):もちろん仕事として解くことが多いのですが、プライベートでも頻繁に解いています。通勤中の電車の中、旅行中の空き時間、パズルの早解き大会──さらには体調が優れないときに、タイムを測って自分の調子を確認することもあります。本当に、いつでもどこでも数独を解いています。
(ぺ):編集をやってみて楽しかった・大変だったことは?
(せ):とても難しい問題を300問以上、短期間で解くのはなかなか大変でした。ただ解いて終わりではなく、難易度や掲載順を考えながらチェックする必要があるので、想像以上に集中力を要しました。でも、そのぶん充実感も大きかったです。
(ぺ):発売、うれしい?
(せ):はい、無事に発売を迎えることができて、とてもうれしく思っています。
(ぺ):いつ発売でしたか? どこで買うことができますか??
(せ):2025年6月10日に発売されました。全国の書店のほか、Amazonや楽天ブックスなどのオンライン書店、ニコリの直販ショップでもご購入いただけます。
(ぺ):この本の特に見てほしいところがあれば教えてほしいです!
(せ):ぜひ奥付(128ページ)をご覧ください。ここに名前が載っている方がすべてではありませんが、多くの方の協力があって、この本が完成したことを知っていただけたらうれしいです。
新編集人(せ)のインタビューいかがでしたか? 熱い受け答えで、難しい数独に挑戦したくなったという皆様は、ぜひ最新刊「難関数独17」「超激辛数独17」をお手に取ってください。奥深い世界が待っていますよ。