文章:(せ)+(将)(緑字部分)
ニコリが昨年世に送り出したパズルから、特に印象に残ったものをみんなで推薦し合って称える「ペンシルパズル・オブ・ザ・イヤー」。長らくお待たせしてしまいましたが、今年も発表の時期がやってまいりました。
今回は、2024年1~12月に発行された本から、みなさまに作品を選んでいただきました。たくさんの熱いコメントをお寄せいただき、ありがとうございました。ニコリスタッフからの推薦と合わせて、一挙にご紹介いたします!
(将)追記:毎年恒例の前置きです。ニコリ誌面に掲載されたパズルは、たくさんの投稿作品から選ばれたものです。そのため、それだけでもじゅうぶんに素晴らしいパズルといえるのですが、こちらのコーナーで選出された作品は、その中でも選者一人一人の心に刻まれた、いわば「審査員特別賞」の集まりなのであります。
コメントは、本の発行日順(同じ本の中ではページ順)に並べてあります。コメントの後ろのカッコ内は、推薦者の名前(敬称略)です。
推薦コメントはネタバレを多分に含んでいますので、その点はご留意ください。
目次
- おうちで数独・推理パズルVol.7(”24年1月発行)
- パズル・ザ・ジャイアント37号(”24年1月発行)
- 数独通信Vol.46(”24年2月発行)
- ペンシルパズル三昧 漢字パズル1(”24年2月発行)
- パズル通信ニコリ186号(”24年3月発行)
- 復刻版パズル本 スリザーリンク2(”24年3月発行)
- ペンシルパズル三昧 カックロ中上級4(”24年4月発行)
- ペンシルパズル三昧 スリザーリンク中上級4(”24年4月発行)
- パズル通信ニコリ187号(”24年6月発行)
- パズル・ザ・ジャイアント傑作選5(”24年7月発行)
- おうちで数独・推理パズルVol.8(”24年7月発行)
- パズル通信ニコリ188号(”24年9月発行)
- ペンシルパズル三昧 ナンバーリンク1(”24年10月発行)
- ザ・ペンシルパズル2025(”24年10月発行)
- パズル通信ニコリ189号(”24年12月発行)
- 難関数独16(”24年12月発行)
- 新聞掲載のパズル
おうちで数独・推理パズルVol.7(”24年1月発行)
○推理パズル11番(P.56)作●ふーなんとかさん
・今までにない感じの設定が楽しかったです。
(なな)
・ヒントの「願いごと」の要素の見せ方・活かし方がうまいですよね。こういうなにかひとひねり加えた問題って、意図が伝わりにくかったり、むやみに複雑になったりする(そして日の目を見ない)ことも多いようですが、この問題では無理のない形で「情報整理の楽しさ」が上乗せされていると思います。
(竹)
○推理パズル12番(P.58)作●山本祐輔
・実在したようなしてないような雑誌名やマンガのタイトルがたのしい。設定を楽しむ推理パズルはショートショートを読むようなときめきがあります。
(こいぬのワルツ)
パズル・ザ・ジャイアント37号(”24年1月発行)
○ダブルチョコ2番(P.15)作●裄紘
・終盤のアレが全部違う形なのがよかったです。
(けーえぬわい)
○ダブルチョコ4番(P.17)作●UNPARU
・2種類の数字しか使ってないのにも関わらず、単調でないのはもちろん、魅せ方が多彩な問題でした。見た目からは予想できないラストの仕掛けも秀逸。
(けーえぬわい)
○美術館2番(P.19)作●ちみかな増量中2024
・単純にこれだけ広いスペースを使った問題が好き、というのもありますが美術館だとより楽しさを感じられますし実際楽しさを存分に感じました。
(山本祐輔)
○へやわけ4番(P.25)作●SAnd
・統一されたテーマと終盤に向けての展開が最高でした。
(けーえぬわい)
○ヤジリン5番(P.53)作●96.10
・ヤジリン特有の考え方と、パズル的な考え方が合わさった趣向がめちゃくちゃ面白かったです。かなり難しい問題ですが、誘導が丁寧で愛や思いやりを感じました
(けーえぬわい)
・ある目新しい考え方を何度もうまく使って、工夫精神が素晴らしいのみならず、気持ちよさも相当。
(皿田E典)
・激しく難しいわけですが、理不尽ではなく、スマートさが光っています。
(将)
○リンクワーズ(P.58)作●戸田蕨
・とにかくいっぱい楽しめました。言葉って面白いですね。
(なな)
・「ん、これは誤植?ペコン?」と最初に感じた文字リストの違和感も、解き進めていくと仕掛けが判って「なるほど」と納得。巧みな同音異義語の絡みも素晴らしく、これを超えるリンクワーズが作れるのだろうか?と思わせる程の傑作。
(三瀬史学)
・言葉パズル的な面白さのみならず、印刷的物理的なことも利用したいろんなネタが詰まっていて素晴らしい。
(皿田E典)
・とにかく面白い! 文字リストに何やら違うフォントのカナが混ざってるな~と思ったら・・・あっと驚き! それ以外にも、ページのレイアウトも考慮したL・Rの置き方とか、楽しさ満載でした。
(ヤナヘー)
○ネットワーズ(P.64)作●ぺそぎん
・方角を示すものが5つあって(5つ共同じイラスト)みんな違う読み方なのがすごい!
(なな)
・同じイラストが5つあるのにも驚きましたが、全体を通してギリギリ解けるぐらいの難易度。発想できるかも大事となる問題だけにモヤらせるのはあまりよくないわけですが、本当ギリギリまで攻めたなあという印象です。
(山本祐輔)
・同じイラストを複数のヒントにうまく使っています。またこいつか!と思う楽しさよ。
(く)
・同じイラストが5回も使われている驚きの作品。もちろん、これらのまわりに入るのはすべて別の言葉です。1つのイラストでも、こんなにいろいろな言葉を表現できるのだなあと感心しました。
(塚)
○よみどおり2番(P.68)作●こもんたいむ
・見た目もテーマも統一されていてキレイ。左上の「楽」や左下の「観」の使い方など、解いていて「やられた」と思う箇所がいくつもあった。
(望月幸治)
○推理パズル(とじこみ1)作●くろがね・みちお
・問題文の会話の掛け合いが見事で抜群にテンポもいい。私はこの掛け合いタイプの推理パズルの問題文を書くのが不得意なので、さすがの才能と思います。問題もガチガチの難しさではなかったのがよかったですね。
(山本祐輔)
・力士Aにいきなり騙されました。とても難しく、自分の持てる推理パズル力を総動員させてようやく解くことができました。
(ゆでた丸)
例年、多くの推薦が集まるパズル・ザ・ジャイアント。今年も例にもれず、たくさんのコメントをいただきました。中でも特に票が集まったのが、4票獲得したリンクワーズとネットワーズでした。どちらの作品も、「一見するとどういうことだ?」と思わせる趣向が魅力的ですね。
数独通信Vol.46(”24年2月発行)
○数独105番(P.76)作●プレアデス
・細かい仕掛けが幾重にもなっているのに難し過ぎずすらすら解けるのが楽しい。自分が上級者になったような勘違いをさせてくれます。
(こいぬのワルツ)
ペンシルパズル三昧 漢字パズル1(”24年2月発行)
○読み方スケルトン5番(P.24)作●willow
・この本の問題は冗談抜きで全問どれもおもしろいんですけど、「箱推し!」というのも芸がないので、むりやりひとつだけ選びました。リストの言葉と盤面どちらもスッキリ整っているし、解き心地についても、超難しい中にもあちこちに配慮が感じられます。
(竹)
○タめいロ2番(P.98)作●三瀬史学
・漢字って面白いなと思いました。
(おーもりみき)
パズル通信ニコリ186号(”24年3月発行)
○クロスワード4番(ラインラインクロス)(P.25)作●まいなすよん
・ラインラインクロスですが、解きたくなる題材でしたね。十二支の動物はすぐ思い浮かべられるだけにタテヨコの絡みでどう解けるのか、その醍醐味を感じられました。
(山本祐輔)
・11×11の盤面で十二支をヒントにする使い方が、パーフェクトだと思いました。
(掛川ますみ)
・「十二支にいる生き物」というカギ文がたくさん出てくるのですが、
無理なく最後まで楽しみながら解ける作品です。
(や)
○ナンクロ(P.26)作●高由良りむ
・偶数ナンクロとは何だろうと思って解いてみたらマジの偶数でした。本当に驚いたし、ファンタスティックな印象を受けました。
(山本祐輔)
・とにかくあらゆるところに偶数が仕込まれています。盤面の言葉の意味も文字数もチェック表も、そこかしこが偶数。ナンクロとしての面白さはもちろん、数ある「偶数」要素を探す楽しさもある作品。
(や)
○マンガにパズルあり「チョコレート工場からの脱出」(P.64)作●(ま)+(や)
・ヒントの潜ませ方がストーリーを邪魔していなくて、楽しく脱出できました。
(掛川ますみ)
○ザ・浮き出しメイロ2番(P.66)作●湯沢一之
・袋小路塗り潰し法で解いている最中から、見覚えのあるものの輪郭が現れては消えて行ったので、「一体何が出てくるのか?」と思っていたのですが、まさかこうなるとは…。解き終わってからもしばらく眺めてしまいました。
(Dr.D3)
・あまりにもおいしそうで。迷路の入り口が、あれの軸なんですよ!
(こいぬのワルツ)
○ザ・解読ボード(P.67)
・まさかのジブリネタ連発で、私の心がどれだけ躍ったか…!作者さんの言語力と遊び心に感心してしまいました。懸賞問題として解いたのは初めてだったのですが、設問数と内容のバランスが丁度良く、心ゆくまで楽しめました。
(Dr.D3)
○ジグソークロス2番(P.96)作●いこいの森
・四隅が綺麗に決まるのがいいと思いました。
(おーもりみき)
○よみどおり2番(P.98)作●ツクヨミ
・見た目と解いた感じが好みでした。
(おーもりみき)
○よみどおり3番(P.98)作●原大介
・まさか「分」を~と読むとは!やられたーって思いました。
(なな)
○漢字抜け熟語2番(P.100)作●おく山みつゆき
・一番左の列が圧巻。右から解いていくので初めは気づかず、気づいたときに感動しました。全体的に、もともと知らなくてもニュアンスで埋められるような熟語が多く登場していて、単語選びの上手さも感じました。
(掛川ますみ)
・同一文字繰り返しの四字熟語の集まりを、少しずつ解き明かしていく過程が楽しかったです。
(ヤナヘー)
○クロスワード6番(ビックロ)(P.104)作●静山怒
・カギの視点が全体的にひねくれていて、「あれは『ザクザク出てくる泉』ではない!」「近くにミナミがあるのにそっち?」とツッコミながら楽しく解きました。
(望月幸治)
○スリザーリンク9番(スーパージャイアント)(とじこみ1)作●ももてれう
・この場で明かしてしまいますが、採用できる投稿作品がなく、急遽依頼して作っていただいた作品です。あまりキレイではない中央付近の数字配置が、派手な趣向の伏線になっていたことに驚かされました。
(将)
○カタカナ抜け文(ジャイアント)(とじこみ2)作●冴戒椎也
・カタカナ言葉が多用される◯◯◯という場面で、これだけ異なる言葉を揃え、ストーリーとして成立させていることがすごかった。徐々に盛り上がる物語も解いていて楽しく、私は、2022年に発売された某小説を、なんとなく思い浮かべてしまいました。
(掛川ますみ)
186号では、特に言葉のパズルに多くの推薦コメントが寄せられました。言葉のパズルは数字のパズルと比べて、時間を置いて見返したときに、「ここが面白かった!」という場所を思い出しやすいのかもしれませんね。
復刻版パズル本 スリザーリンク2(”24年3月発行)
(将)注:初出は『ペンシルパズル本スリザーリンク11』(”01年8月発行)です。
○スリザーリンク80番(P.94)作●アセトニトリル
・20年以上前の問題なんですが、軽快に線が進みつつも手筋が多彩で楽しい。小ループ禁にあんまり頼らず、あくまで数字同士の絡みで解決させる方針もかっこいい。
(半袖)
ペンシルパズル三昧 カックロ中上級4(”24年4月発行)
○カックロ96番(P.106)作●齋藤スバル
・1つの手筋にこだわった傑作。とても難しいですが試行錯誤がないわけでもなく、単行本のラスボスとして相応しい問題でした。
(けーえぬわい)
ペンシルパズル三昧 スリザーリンク中上級4(”24年4月発行)
○スリザーリンク38番(P.47)作●ケーエス
・0と1を使ったある配置が二択になることを利用して、いろいろなギミックをやらせる趣向。この配置にここまでこだわったのは初めて見た。無茶苦茶すごいと思った。
(皿田E典)
○スリザーリンク45番(P.54)作●原大介
・パッと見て簡単に見える配置であり序盤も簡単ですが、後半になるとバリエーション豊富な上級手筋が各ブロックの線を繋いでいきます。とても技巧的な1問でした。
(けーえぬわい)
○スリザーリンク90番(P.100)作●limt
・ある手筋を連打する系ですが、たぶんこの手筋は新手と思う。難度はかなりのものですが、開拓精神が偉い問題。
(皿田E典)
・あまり見ない考え方を使うザ・趣向作。自然と核心部に意識が向くようにする誘導がうまいなと感じました。ひとたび流れに乗れば、軽快に解ける清涼感もいいですね。
(せ)
○スリザーリンク94番(P.104)作●SAnd
・見た目の綺麗さを保ちつつ、全体の難易度とテーマが一貫しており盤面のコントロールが上手いと感じました。
(けーえぬわい)
パズル通信ニコリ187号(”24年6月発行)
○ましゅ7番(P.15)作●索子
・予想外の方向に線が誘導されていく感じがおもしろかったです。
(こいぬのワルツ)
○ましゅ13番(P.16)作●盥
・黒真珠の片方の線で序盤の展開を制圧して、もう片方の線は終盤の確定に効かせる感じが楽しかった。
(半袖)
○クロスワード4番(P.23)作●Show福亭90
・英語クロスですが、ストレスなく解けたことで印象がよかったです。
(山本祐輔)
○マンガにパズルあり「日曜日にお弁当を詰める」(P.64)作●ママルまル
・ほっこりする系のパズルでこういうのが好きです。途中で何かを見落として苦労した覚えがあります。
(狭山茶)
○パズル4連続攻撃 Q・4フィルオミノ(P.67)
・最後までどうなるか分からない、懸賞パズル4連続攻撃の4問目としてもどかしい思いをさせる面白い問題だと思いました。
(けーえぬわい)
○カックロ3番(P.71)作●中井亮平
・少し考えさせながらも惑わせない設計で、心地よく解けました。
(山本祐輔)
○ダブルチョコ6番(P.75)作●れーにん
・真ん中の6×6がすべて「9」になると気づくまでに一山、気づいてからその組み合わせを考えるのに一山、2段階の難関を楽しめました。
(掛川ますみ)
○点プレート改1番(P.93)作●けーえぬわい
・少ない表出数字で、きちんと易しい問題に仕上がっているのが素敵です。
(三瀬史学)
○ボンバーワーズ2番(P.98)作●こいぬのワルツ
・解き終わった後の〇と△がいいなと思いました。
(おーもりみき)
○漢字抜け熟語(P.102)作●古都水
・1つのテーマを連想させるような漢字四文字の言葉をふんだんに集めて、なおかつ、解きやすく作っている技術力に感服いたしました。
(や)
○タめいロ2番(P.103)作●望月幸治
・左上と右下のパーツがそろっていて、なおかつ、すべて読みが「おす」でそろっているのですが、そこにある意外性もあって芸術的でした。
(や)
○タめいロ4番(P.103)作●鴈野敏生
・木 と 林 が二組あって しん と もりがあったせいで悩んだ問題。組み合わせがわかってからはすんなり解けました。
(狭山茶)
○推理パズル3番(P.104)作●しんまけ
・問題の文章から推理するだけではなく、館の地図のパズルも解かせるところが斬新です。推理パズルでこんな面白い趣向が凝らせるのか、と感動しました。
(はいびじー)
○ダブルチョコ7番(ジャイアント)(P.111)作●けーえぬわい
・ダブルチョコは大きい盤面になると大きすぎる数字とヘンテコな形がありがちですがそれがなくスラスラ解けました。また似たパズルを解きたくなるいい問題でした。
(狭山茶)
・誘導のしかたや、まぎれの作り方がとてもうまくて、ずっと驚きながら、解いていました。細部まで配慮が行き届いていて、一方で大胆さもあり、こだわりを感じられる面白い作品。
(や)
187号では、いろいろなジャンルのパズルに票が入りました。2票を集めたダブルチョコジャイアントは、巻末ハガキのアンケートの面白かったページでも上位にランクインするなど、大きな反響がありました。ちょうど10号前の177号で定食パズルの仲間入りを果たしたダブルチョコも、今ではすっかりベテランの風格があります。
パズル・ザ・ジャイアント傑作選5(”24年7月発行)
○漢字尻取り迷路(P.80)作●ねこあい護家
・生物・植物名が目白押し。この問題を解くだけで、大自然を冒険したような気分が味わえること請け合いです。
(や)
(将)注:初出は『パズル・ザ・ジャイアント24号』(”11年1月発行)です。
おうちで数独・推理パズルVol.8(”24年7月発行)
○推理パズル11番(P.56)作●まいなすよん
・解いていて小説を読んでいるような心地よさがありました。文章が美しいです。
(船越みお)
○推理パズル14番(P.62)作●まいなすよん
・入れ替わり立ち替わり訪れる常連さんたちの動きがつかめず翻弄されました。さいごの「んにゃあ」がたまりません。
(こいぬのワルツ)
・詳細は伏せますが、「読ませる」問題ですよね。粋だなあ。
(竹)
パズル通信ニコリ188号(”24年9月発行)
○フィルオミノ13番(P.16)作●けーえぬわい
・終盤かなり細いラインを通していて、匠の技でした。
(半袖)
○クロスワード5番(P.24)作●MIW
・旅行好き、お城好き、新幹線も好き。な自分にとっては萌える一問。大トリのカギ(タテ49)のアイディアも面白い。
(三瀬史学)
○ザ・浮き出しメイロ1番(P.29)作●湯沢一之
・作意解が答えを見ずにわかった人って、いらっしゃったのでしょうか。だって、見えてないんですもん、答え。まあ、問題作ということで。
(く)
○推理パズル2番(P.31)作●しんまけ
・「我が店が誇る秘伝のタレ」というタイトルなのに、最近うっかり全部こぼしてしまって0年という店があるのが、かわいそうだけど笑ってしまいました。
(なな)
○推理パズル3番(P.32)作●まいなすよん
・最後の文章でずっこけました。スポーツのルールが苦手なので得点と失点の丁寧な説明がありがたかったです。
(なな)
・大きさにしてはヒントが少ないにも関わらず、論理的に程よく考える場面が出てきて巧さを感じました。
(けーえぬわい)
○推理パズル4番(P.33)作●ふれゐム
・設定が楽しく分かりやすかったです。難易度もちょうど良かったです。
(なな)
○ふくめん算3番(P.39)作●望月幸治
・ニコリに載るふくめん算はいつもどれも感心してしまうのだけれど、この作品は見事に情景が浮かんできて感動したのでした。
(く)
○マンガにパズルあり「AIのソナタ」(P.66)作●(ま)+(や)
・コマ割りのあるマンガならではのパズルで、とても面白かったです。
(三瀬史学)
○ナンバーリンク7番(P.75)作●willow
・理詰めと閃きの両方を高度に使って解かせる作問が見事でした。
解答盤面の四隅のダイナミックな経路が実に綺麗です。
(はいびじー)
○ザ・浮き出しメイロ2番(P.89)作●湯沢一之
・いつも見事な絵の浮き出しメイロですが、今回の埴輪挂甲武人のディテイルは素晴らしいですね。解答盤面のリアルさと美しさに、思わずため息が漏れました。
(はいびじー)
○コントン4色へや(P.94)作●坪谷信弘
・面白かったです。こういうの好きです。もっと解きたいです。
(なな)
○シンカミノ1番(P.97)作●齋藤スバル
・初心者向けの設定にして充足の解き味を両立していると感じました。
(山本祐輔)
○推理クロス3番(P.100)作●望月幸治
・ヒントの出し方が自然で、うまく決まっていくなと思いました。
(おーもりみき)
・「ナポレオン」が出てきて「フカノウ」は入らない、とても洒落が効いてて素敵!
(ヤナヘー)
・ヒントの最後が効いてますよねー。下手なマネならできるかもしれませんが、こういう問題を最初に思いついてみたい。
(こいぬのワルツ)
・最後のヒントの使い方が秀逸。このネタをちゃんと活かしきるのは難しいんですよね。
(竹)
・「ナポレオン」と「フカノウ」(はない)のシンクロと、それを推理クロスとしての面白さへと、巧みに落とし込んだ手腕がとてもすごい。
(や)
○ジグソークロス1番(P.101)作●山本祐輔、2番(P.101)作●冴戒椎也
・「ヘイセイ」「シヨウワ」など和暦のピースがあったり(1番)、カナの形をしたピースにそのカナ文字だけ入ってたり(2番)の楽しい趣向に興味をそそられ、あまりしないパズルですが思わず夢中で解いちゃいました。楽しかったことは言うまでもありません。
(ヤナヘー)
○へやわけ7番(着順発表問題)(P.110)作●ふーなんとかさん
・「マーク」問題に相応しい高難易度の問題ながら、奇をてらった手筋ではなく正攻法で解ける作問が見事でした。「最後まで解かせる魅力」がある作問だったと思います。(はいびじー)
188号では、数字のパズル、言葉のパズル、イラストのパズルとバランスよく推薦コメントが集まりました。中でも推理クロス3番は、読者からも編集部からも大好評で、今回最多の5票を集めました。おめでとうございます!
ペンシルパズル三昧 ナンバーリンク1(”24年10月発行)
○ナンバーリンク75番(P.90)作●我ヒトにあらず
・一見すると一直線で結べてしまえそうな数字がたくさんあるのですが、Part3ラストを飾るだけあって、そう単純なはずもなく…ナンバーリンクならではの不思議な決まり方を体験できます。
(せ)
○ナンバーリンク83番(P.99)作●ぶばいがはら
・この本は全体的に良い問題ばかりが集まっていると思うのですが、特に印象に残ったのはこの1問でしょうか。四隅の数字の配置が秀逸です。
(塚)
ザ・ペンシルパズル2025(”24年10月発行)
○スラローム23番(ジャイアント)(P.21)作●まいなすよん
・スラロームに世界と旅を感じたのは初めてでした、最初から最後までわくわくして感動と充実があったのを覚えます。
(ふれゐム)
○波及効果24番(P.29)作●雲石
・かなり難しかったです。結構いろんな数字に気を配る必要があって苦労しました。
(狭山茶)
○シャカシャカ27番(ジャイアント)(P.39)作●齋藤スバル
・シャカシャカはジャイアントサイズでもスラスラ解けていいですね。爽快感がある作品でした。
(狭山茶)
○ダブルチョコ18番(P.44)作●ZON
・展開の見せ方がキレイでうまい。相方のチョコの探し方としてダミーを置いたり、広めの空間から探らせたり、やり方が多彩なんだけど迷わずに線が引ける。素晴らしい問題だと思いました。
(半袖)
○ダブルチョコ23番(P.47)作●アセトニトリル
・ダブルチョコの懐の深さを感じました、この問題でまた一気にダブルチョコが好きになったのを覚えてます。
(ふれゐム)
○シンカミノ21番(P.51)作●齋藤スバル
・大盤面のシンカミノの問題、待っていました!広い盤面で、このような味わいを表現できるのですね。こちらの問題は決して奇をてらう難問ではなく、シンカミノの真髄をじっくり楽しめる、素晴らしい作問と思いました。
(はいびじー)
・始めにパズル面を見渡してこんな感じになるんだろうなと思って解いたらそんな感じで解けた作品。
(狭山茶)
○ヤジリン27番(ジャイアント)(P.61)作●ふーなんとかさん
・最初から最後まで夢中で遊べました。解答盤面の階段状の軌跡や回廊状の軌跡が、実にダイナミックでシビれました。
(はいびじー)
○へやわけ26番(P.70)作●Guten
・へやわけは部屋の形と数字、へやのくっつき方でどうせこう繋がるんだろうな といった繋がり方がほぼ決まっている印象ですが、この作品はあんまりそのパターンがなかった気がします。
(狭山茶)
・この問題に限らず大好きな作家さんで、中でもやっぱり好きだー!!と強く感じた問題でした。同じ本の同じ作者さんの美術館も良かったです。どう良いのか言語化出来ず申し訳ありませんがずっと好きです!!
(ふれゐム)
○スリザーリンク26番(P.79)作●けーえぬわい
・変な手筋を使った記憶が残っています。
(狭山茶)
○スラローム24番(スーパージャイアント)(とじこみ1)作●半袖愛好会の男
・解きやすさ抜群の作品でした。理詰めで解いたのですが直感と経験則で解いたらスカッとしたと思います。
(狭山茶)
○へやわけ28番(スーパージャイアント)(とじこみ2)作●湾狼子
・ちょうどいい感じの難易度でした。さくさく進む時と手が止まる時のバランスが程よい感じ。
(狭山茶)
難しめの問題を中心に票が入りました。どの作品も解きごたえ抜群ですよ。
パズル通信ニコリ189号(”24年12月発行)
○シャカシャカ8番(P.15)作●山本祐輔
・この号のシャカシャカ特集の問題はどれもおもしろかったんですが、この問題は難易度ハードながらも誘導がうまくてすんなり解ける。制作目線で参考になる問題でした。
(半袖)
○シャカシャカ11番(P.15)作●ふーなんとかさん
・四角形ができるまでの動きが解いていて楽しい。そことそこがくっついて、そことそこがくっつかないのかという。ヒントマスが固まることにより、解いていて次の展開にとっつきやすい配置になっており、目に見えないセンスが光っている1問でした。
(けーえぬわい)
○ナンクロ1番(P.26)作●冴戒椎也
・使用のカナが18個というのに当然まず驚くわけですが、それでいて解き味も淡白ではなくできる言葉の面白さもしっかり味わえた印象があります。
(山本祐輔)
○ナンクロ2番(P.27)作●高由良りむ
・単純に長い単語があって何だろうと楽しめるわけですが、テーマにしっかり合致している上にバラエティにも富んでいて楽しさに溢れていると感じました。
(山本祐輔)
○ペンシルズ4番(P.76)作●ぺんしるからす
・上半分がポイントで、左右の振り分け方が難しいのだけれど、解けたら爽快。きゅーっと頭を絞る難しいペンシルズをもっとやってみたいです。
(こいぬのワルツ)
○ぬりかべ4番(P.78)作●齋藤スバル
・ぬりかべは苦手なんですが、これは6や9の置き方がおもしろくて何回も遊びました。
(こいぬのワルツ)
○数独3番(P.84)作●桂川雅子
・Tの字が美しく、ペンを2色使って楽しく解けました。
(掛川ますみ)
○シカクロ改1番(P.95)作●帆立座
・マスに斜線を設け、どちらか片方が黒塗りされる、ルールの付加が斬新です。数字ヒントを与える方向で改作したくなりがちですが、最小限のシンプルなルール付加でこれだけ趣の違ったパズルに仕上がっているところが、実に見事です。
(はいびじー)
○ぬりてん2番(P.97)作●sekka
・部屋の中の数字が全て5という盤面に、一瞬目を奪われました。
解いてみて、なるほどね…となりました。2個黒塗りをして10を作る、というシンプルなルールに、黒マスの隣接禁が加わって味わい深いパズルになっていると思いました。
(はいびじー)
○おれひとりシークワーズ2番(P.102)作●望月幸治
・カギがとても面白かったです。
(なな)
○タめいロ1番(P.104)作●白銀のオオカミ
・初期盤面にある「メトロ」と「ていきけん」の言葉が面白く、見事という他、ありません。組み合わせてできる漢字の意外性もあって楽しかったです。
(はいびじー)
○推理パズル3番(P.106)作●けーえぬわい
・大きいサイズの推理パズルとっても嬉しいです!設定も2人のやり取りも楽しかったです。もっとこういうの解きたいです!
(なな)
○ましゅ7番(ジャイアント)(P.111)作●裄紘
・終盤の白玉黒玉の回収がおみごとでありました。最後のところは座り直してドキドキしながら線をつなげました。
(こいぬのワルツ)
○シャカシャカ16番(スーパージャイアント)(とじこみ2)作●SAnd
・本当にいろいろな形・考え方がでてきて、「次は一体何を仕掛けてくるのだろう」と、常に解き手に期待感を抱かせつつ、最後まで裏切らないつくりが見事でした。
(せ)
189号では、大盛りのシャカシャカ、ナンクロ、オモパを中心にコメントが寄せられました。特にオモパコーナーは、みなさまからのご意見・ご感想大歓迎ですので、どしどしお便りください。
難関数独16(”24年12月発行)
○数独81番(P.88)作●けーえぬわい
・一つのマスに入れる数字の候補がいくつもあったはずなのに、一手進むたびにみるみる様相が変わっていきます。変化についていけなくてもたもたしていると、間違います。じっくり何回でも解いて味わいたい問題。
(こいぬのワルツ)
新聞掲載のパズル
○クロスワード(読売新聞日曜版 よみほっと “24年6月9日付)
・これが掲載された6月のテーマが「一人で楽しめるもの」だったのですが、解き終わった後の文字並べ替えで思わず笑ってしまいました。
(Dr.D3)
○クロスワード(読売新聞日曜版 よみほっと “24年6月23日付)
・これが載った6月のテーマが「一人で楽しめるもの」だったのですが、解き終わった後の文字並べ替えで、”24/6/9のクロスワード同様に思わず笑ってしまいました。言われてみれば、確かにそうなんですよね。流石です。
(Dr.D3)
以上で「ペンシルパズル・オブ・ザ・イヤー2024-2025」の発表はおしまいです。推薦コメントをお寄せいただいたみなさま、素晴らしい作品を作っていただいたみなさま、ありがとうございました。まだ解いていない推薦作がある方も多いのではないかと存じます。私もそのひとりなので、じっくり解いてみようと思います。
それではまた次回のペンシルパズル・オブ・ザ・イヤーでお会いしましょう!