パズル通信ニコリを開くと、必ずいるニコリキャラたち。

目次ページで名前を知って、パズルを解くときは近くにいてくれて、
まちがい探しでもよく登場。
「マンガにパズルあり」のページでは大活躍しております。

ただ、私こと(ぺ)は、まだ入社したばかり、
かつニコリ歴も浅く…。
知らないことだらけなのです。

なので!

ニコリキャラの生みの親であり、

ニコリキャラを描いている(ま)さんその人に!

直接! いろいろ!! 聞いてみました!!!

(ま)さん、ありがとうございました!!!!!

・みわけかた

(ぺ)「あの、どうしても聞きたいことがあって」
(ま)「はい」

(ぺ)「…ミューとタントの見分け方ってあるんですか?!」

(ま)「あの方たちはカラーにならないとわからないのですよ」
(ぺ)「ほぇ」

(ま)「カラーだとわかるよ、見てごらん」

ウサギの2人
(ぺ)「ほんとだ、耳の先がうすいピンクとオレンジで違うんですね」

(ま)「ピンクがミューちゃんです」
(ぺ)「で、オレンジがタント」

ニコリ114号
(ま)「ミューとタントを聞いたってことは、ニンとヤンの見分け方は分かる?」
(ぺ)「知ってます!(ドヤ顔)」
ネコの2人
(ぺ)「『尻尾の模様が違う』んですよね!
(ま)「正解です」
(ぺ)「よしっ」

(ぺ)「でも私、どっちがどっちだかわかってないんですよ」

(ま)「基本的には、スカート履いている方が女の子っていう」
(ぺ)「あー! 服装見ればわかりますよね」

(ま)「あと微妙に色が違う」

(ぺ)「うそぉ…?」
(ま)「オレンジっぽい方がニンちゃんで、黄色いのがヤンくん、ですね」

・種族

(ぺ)「そういえば、ムーがムササビだって最近まで全く知らなかったんですよね私」
(ま)「それはみなさんそうですよ」
(ぺ)「笑 ずっと犬だと思ってましたッ」
(ま)「飛膜がないからね」
(ぺ)「でも犬にしてはやたら跳躍力すごいなと思ってて」
(ま)「ムササビだからですよ」

(ぺ)「ほかは見たまんまの動物…キツネ、ペンギン、ウマ、ネコ、ウサギ…ですよね?」
(ま)「はい」
(ぺ)「よかったぁ」

(ま)「でも昔、香港か何かで、ニコリの迷路の本を出してくれたことがあって」
(ぺ)「ほぉ」
(ま)「そのときに、私は向こうの言葉は分かりませんけれども、どう考えても、ニコリのことを『キリン』って書いてるな…っていうのはありましたね」
(ぺ)「角ないのに…!」

・ニコリの誕生

(ま)「そもそもの話で言っちゃえば、ニコリは、最初はチェスの馬がモデルだったのですね」
(ぺ)「そうなんですか?!」
(ま)「そうなんですよ、おかっぱ頭だったし、体型もね」

(ぺ)「ほんとだ! まるい!」
(ま)「ここ(首のあたり)で切って、チェスのコマみたいな感じに描いていたのですよ」

ニコリ2号表紙…!
(ぺ)「まつ毛も長かったんですね」
(ま)「もともとニコリって名前は競走馬の名前で、そのニコリが引退したときに、こちらのニコリも今の髪型になったという」
(ぺ)「へぇえ」
(ま)「そうなんです」

・キャラの増え方

(ぺ)「だんだんと人数が増えていったんですね。ニコリの次は誰が誕生したんですか?」

(ま)「私が描いた順番で行くと、いちばん最初に生まれたキャラクターは、タントなんだよね、実は」

(ぺ)「タントから来るんだ!」
(ま)「タントから来るんですね」

(ま)「んで、いきなり数が増えた」

(ま)「そのあとになってくると順番だんだんわかんなくなってくるけど、この頃はまだニコリが主だよね」

ニコリの貴重な後ろ姿
(ま)「あっ、ここでペン太さん…みたいな人が」
(ぺ)「みたいな人」

(ま)「で、ビーは、クロスビー(※注…ニコリが1983年から1992年まで発行していたクロスワード専門誌)を作ったときに生まれて」
(ぺ)「ああ~! クロスビーのキャラだったんですか!」


(ぺ)「…ビーくんってクロスワード解けるんですか?」
(ま)「え、解けないと思う」
(ぺ)「笑」
(ま)「絵ヒントクロスぐらいなら解けるかもしれないけど、ひらがなしかしゃべらないですからね」
(ぺ)「かわいい」

(ま)「で、あとはなんかだんだん増えましたねぇ。ムーくんは割と最後のほうかもしれないね」

・好きなキャラクター

(ぺ)「いちばん好きな子、とかいますか?」
(ま)「それはね、もうとても平等に、特にヒイキってのはないね」
(ぺ)「わあ~さすがです、どうりでみんな生き生きと現れるわけだ」
(ま)「言われてみるとないねぇ」

(ぺ)「そういえば以前に雑談したとき、『ムーは輪郭を描くのが難しい』って」
(ま)「描きやすい、描きにくいはあるよ。輪郭がなかなか決まらないときがあるんだよね、しもぶくれになっちゃったりとか。基本的にしもぶくれではあるんだけど…そういう意味では描きにくいよ、ムーくんは」

(ぺ)「逆に描きやすいのは?」
(ま)「いちばん描きやすいのはやっぱりニコリだよね」
(ぺ)「そうなんですね! いちばん描きなれているから?」
(ま)「それもあるし、あとペン太さんなんかも早いですよ。このパターンは服着てないってのもあるから早い」
(ぺ)「服装、毎回みんな違うから、考えてるのすごいなぁって見てます。ムーとかタートルネック着ていること多いですよね(だから私はこの日タートルネック着てきた)」
(ま)「なんとなくね、やっぱり似合う似合わないはあるので」
(ぺ)「ああ~ニコリは襟ついているシャツよく似合う気します~」

・正面顔

(ぺ)「ニコリって、正面顔になること、あるんですか?」
(ま)「それはね…ないです」
(ぺ)「ないです!」

(ま)「ペン太さんは、まれに正面向くんですよ」
(ぺ)「あるんですか?! くちばし…正面…」
(ま)「どう見てもオバQになっちゃうので」
(ぺ)「あぁ…」
(ま)「かなりオバQになるので、向かないようにしているけど」
(ぺ)「基本は横向き」
(ま)「ニコリは向きません」

正面顔ペン太さん(ニコリ42号)

・ホイさん本名

(ぺ)「そうだ、ホイさんって、本名めちゃくちゃ長いみたいな話を聞きました」

青いイモムシさん
(ま)「言いますよ?」

(ぺ)「お」

(ま)「アーリーローズ・ケネベック・メイクイーン・ホイラー男爵

(ぺ)「………………………………………だんしゃく」

(ま)「全部…ジャガイモです」

(ぺ)「………!!! あーあーあー!!! なるほど?!?!!」
(ま)「アーリーローズってのがあって、ケネベックってのがあって、でメークイン(メイクイーン)で、男爵。
でホイラーっていうのがあるんですね」

・呼び名

(ぺ)「男爵だからさん付けなんですか?」
(ま)「そうかもしれない」

(ま)「みんな『ホイさん』って言うもんね、そうだね言われてみれば。ペン太さんとホイさんはさん付けだよね。なにしろ『男爵』ですからね」

(ぺ)「ほかの方はさん付けされないんですか」
(ま)「されないねみんなね、ニコリだってニコリだし」
(ぺ)「たしかに」

(ま)「まぁビーは『ビー坊』って言われているけど」
(ぺ)「かわいい」
(ま)「読者の方がハガキでね、『私はビー坊が大好きです』って書いてくれる人いて、そのまんま」
(ぺ)「採用!」
(ま)「そう採用」
(ぺ)「呼びやすいですもんね、ビー坊」
(ま)「そうなんですよね」

(ま)「ミューちゃんは、ときどきミューちゃんって呼ばれているけど」
(ぺ)「ペン太さんは?」
(ま)「ペン太さんはなぜかペン太さん。年上だから。ほんとはそんなに年じゃないけど、みんなに年寄り扱いされている」
(ぺ)「落ち着きある方だな~ってイメージあります」
(ま)「笑 落ち着いてるね」

(ぺ)「え、ニコリより年上なんですか?」
(ま)「…そんなことはないと思うんだけどさ」
(ぺ)「笑」

・シタッパくんたち

(ぺ)「目次に載ってない中で存在しているキャラっていますよね。ぬりかべの子とか」
(ま)「ぬりかべはちょっとニコリキャラとは扱いが違うのでいないですねぇ。ジャイアントのときは何か出てきたり、いたりするけど」

応接室にいるヌリ
(ぺ)「カックロの子もいたりしますよね」
(ま)「それは『シタッパくん』と言うのですよ」
(ぺ)「した…下っ端?」

(ま)「命名は(く)ですけど」
(ぺ)「へぇー!」
(ま)「仮面ライダーのショッカーみたいな、いわゆる「雑魚キャラ」ですね。そいつらがわらわらわらーっと出てくるので「シタッパ」と呼ばれるようになりました」

(ぺ)「ページめくるたびに増えてってニコリのキャラたちがわーって大変なことになっていくのよく見ます」
(ま)「湧いてくるのです どこからか」

・ポーちゃんたち

(ぺ)「あと、間違い探ししていたとき見たんですけど…
この子、全然知らないなって思って」

(ま)「この子ね。月ニコってわかります?」
(ぺ)「あ! 昔出ていたという」

月刊ニコリスト、略して「月ニコ」。
次ニコの前身にあたります。
(ま)「月ニコのキャラを作ろうとかいう企画があって」
(ぺ)「おー」
(ま)「みんなが『こういうのがいい』って投稿をいろいろ勝手なことを聞いて書いてくれまして」
(ぺ)「笑 投稿方式?!」
(ま)「そうです、それらを取捨選択…というか、ほとんど取り入れた結果生まれた『ポーちゃん』という子です」
(ぺ)「ぽーちゃん…へーー((ぺ)親近感)」
(ま)「なんか、膝小僧に傷があるとかほっぺがなんとかとかいろいろあって、結果生まれた子でございます」
(ぺ)「すごい要素もりもり…」

(ま)「あとですね…『道新TODAY』っていうのがあって、北海道新聞社さんが出してた雑誌でね。今はもううち(ニコリ)は連載してない(※注…2003年に休刊)けど、そこでやってた時に生まれた『コジロー』…『ダイセツコジロー』くん、という、その子が出たりとかですね」
(ぺ)「へー! たまにまちがい探しに出演されるんですか?!」
(ま)「最近は出ないけど、けっこう出てきますよ」

(ま)「あと『サンデー毎日』で『コサンタ』くんという子がいましてね」
(ま)「ちなみにコジローくんはエゾナキウサギで、コサンタくんはオコジョです」
(ぺ)「種族細かい」
(ま)「でその子も出てくることがある。まちがい探しにだけだけど」

コサンタ
過去の「何でもスコープ」にも出演!

・ニコリの子ども

(ま)「あと…ニコリに息子がいるのはご存じですか?」
(ぺ)「は…?! はつみみです」

(ま)「いるんだよ。ニコリくんって知ってる?」
(ぺ)「にこりくん? いつもの子がニコリくんではない?」
(ま)「本の名前です」
(ぺ)「知らなかった」
(ま)「2007年ごろ、子供向けに作られた本でね」

(ぺ)「いた!!! ニコリと色違いだ」
(ま)「そうですよ、ちゃんと息子なんですよ」
(ぺ)「動きやすそうな靴を履いている、元気だ」
(ま)「この子は『マーくん』と言います」

(ぺ)「まーくん」
(ま)「白馬から生まれた黒い馬」
(ぺ)「突然変異」
(ま)「『ニコリくん』にはいたのですよ」

(ぺ)「え、まちがい探しには出てこないんですか? マーくん」
(ま)「ねぇ。今度出してみようかな」
(ぺ)「やったあ!」
(ま)「私も今聞いてて(出そうかなって)思ったのですよ。ニコリがね、独身のフリしてるから」
(ぺ)「ほんとですよずっと独身だと思わされてました」

・とっておき

(ま)「あとそうだな。とっておきってわけじゃないけど」
(ぺ)「おお~?」
(ま)「これは後付けで、私が自分で気づいて『おおそうか』と思ったのですが」

(ま)「白い人と黄色い人と茶色い人がいるな、っていうね」

(ぺ)「?」
(ま)「だから、みんな…いろんな人種というか」
(ぺ)「!」
(ま)「そして青い人はエイリアン」
(ぺ)「人類とは違う色も!」
(ま)「期せずして『ああなんだ3色いるじゃーん』ってな感じで気づいたのです」
(ぺ)「たしかに」
(ま)「そうなのです。でも後付けじゃなくて最初からそうなんですよ~みたいなね」
(ぺ)「笑」
(ま)「あたかも」
(ぺ)「あたかも最初からそうだったように笑」

(ぺ)「いろんな人種の方にパズルを楽しんでもらえるってことですね、エイリアンにも」
(ま)「そう、エイリアンもいますよ」

☆3か月後につづく…???