初めは、四角に切れでした。
幼いころの記憶なので、どこの書店だったかも、なぜ寄ったのかも、もはや思い出す術すらありません。
でも、本棚に飾られた鮮やかなオレンジ色の表紙が、強く目に留まって、恐る恐る近づいて、そこに書かれた「パズル」の文字を見つけてしまって、「これが…パズル…!」と目を見開いたことを、今でも覚えています。
当時私はパズルアニメにハマっており、目の前にパズルが現れた!と喜び勇んで、親にねだって買ってもらいました。
初めて見るパズルに心躍らせて、ルールを読んで、線を引けるたびにアドレナリンが出て、この本を自分が持っていること自体が嬉しくて、ランドセルに入れて持ち歩いて、盤面を眺めてはきれいだなぁと感嘆したり、作者名を見てはこれを作った人がいることに思いを馳せ、そんな世界があることに浸って、今でもまだ解き切らずにゆっくりと解いております…。
あれから時を経て、まさかその、本拠地に乗り込めてしまうことになろうとは。
まだ今起こっていることすべてが都合のいい夢である可能性を捨てきれていません。
見えるパズルの世界が一気に広く深くなりすぎて、常に心があふれております。
遅ればせながら、はじめまして、(ぺ)と申します。
昨年1年間アルバイトとして働かせてもらって、晴れてこの4月から新卒で入社いたしました。
パズルを世界に送り届ける仕事に自分が携われることに感無量になっています。
がんばります! これからよろしくお願いします!
ちなみにその思い出の「四角に切れ」の本はこちらです。
「ペンシルパズル本137 四角に切れ2」
初版は2009年5月10日発行だったようです。今からちょうど15年前でした。
初めての雑記当番がこの週にできてよかったです。