今週の雑記当番、(竹)です。こんにちは。
4月10日はニコリの新刊の発売日です。
今月は、定番パズルのカックロ、スリザーリンクの上中級本と、言葉を探すパズル・シークワーズの本が出ます。
今、実物の本をパラパラめくりながらこの文章を書いているのですが、シークワーズの本は探す言葉のリストを眺めるだけでも楽しい本になっています。いいですねー。
言葉のパズルの新刊が出た記念ということで、最近、「これは興味深いな」と個人的に思った言葉の話を2つ書いてみます。
内容としては、新刊とはまったく関係ないんですけど。
●コスめる(コスメる)
こぎれいに着飾ること。英語のコスメティック(cosmetic、コスメ)を日本語っぽく動詞化したもの。…と書くと、いかにも最近の、あるいは平成あたりの流行語っぽいのですが、この言葉がなんと大正時代の新語辞典『ポケット顧問 や、此は便利だ』(の復刻版。平凡社)に見出し語として出ていました。こういう造語センスって、100年以上前から変わっていないんだなあ、としみじみ。『日本国語大辞典』にも収録されていて、用例として上記辞典の該当部分も引用されていました。言葉好きな方々には有名な言葉なのかしら。
●海底電線
海底に敷設された、電信や電話に使う電線のこと。つまり、海底ケーブル。特になんということもない言葉なのですが、手元にある大中小12冊の国語辞典でこの言葉を引いてみたところ、見出し語として掲載されているのが『日本国語大辞典』と『例解学習国語辞典』の2冊だけでした。
『広辞苑』『大辞泉』『大辞林』などの中型辞典や、お手ごろサイズの小型辞典各種を差し置いて、日本最大級の大型辞典と小学生向けの小型辞典という、ある意味で両極端な2冊だけが見出し語扱いにしている、という事実がちょっとおもしろいなあ、と。もっとも、「海底ケーブル」の解説欄で言い換え語として載せている辞典も多いんですけどね。あと、あくまで私の手元にある辞典でざざっと調べただけなので、ほかに見出し語にしている辞典はありそう。
なんだかとりとめがなくて、文字どおり「雑記」って感じの記事になってしまった気がします。や、此は雑記だ。