今振り返ってみると、20世紀のペンパと21世紀のペンパってすごく変わったな、というところがあって、
具体的な解き味の違いについては、
「ジャイアント傑作選」や「まるごとパズル」シリーズ、ニコリクラブの特典「へやわけクロニクル」を作ったときにマジでマジで愕然としたのですけれど、
要するに、その当時は面白がって解いていたのに、
今現在解いてみると、普通に試行錯誤するし、ぜんぜん難しいし、重いし、みたいなことで。
解き味はそのときどきによって変化するし、手筋にも流行があるし、みたいなことは知ってはいたけれど、長いスパンで見るとここまでとは…と目が白黒したものであります。
ちなみに「ジャイアント傑作選4」はほぼ現代感覚でありますよ。
で、特定のペンパ内部における解き味とは別に、
「こういう種類のペンパが面白い・面白くない」というのも、すごく21世紀になって(いや、世紀のせいではないですが、だいたいそのへんを境に、という意味で)変わったんじゃないか、という説を最近の私はとなえています。
20世紀は「手筋重視」だったんじゃないかと。
そしてどんどん、手筋のことをそんなに考えなくていい、という傾向になっているんじゃないかと。
20世紀代表のカックロ&スリリンが顕著ですが、
「初見の人にとってハードルが高い、
しかしやればやるほど新しい手筋が身について、
どんどん軽快に解けていくよ」という感じだったのが、
最近になるにつれて、初めてでもなんとなく手が動いて、
そこまで多彩な手筋を考える必要はない、
というペンパが増えている気がしています。
自然とそうなったのか、誰かの意思によるものなのかは、
今後だれかが研究してくれて、
私はその報告を、紅茶とお菓子をいただきながら読みたいわ、
といったふんわり具合ですが、
そんな中、定食化した「ダブルチョコ」
2軍化した「チェンブロ」
2020年代最初の巨大彗星こと「チョコバナナ」は、
非手筋傾向も成熟した混迷の現代を果たしてどこへ行くのかい?
それとも行かないのかい?
サステイナブルやれんのかい?
ということで、
11月発売の「ザ・ペンシルパズル2022」と12月発売の「パズル通信ニコリ177」からまったく目が離せませんね!
本日は適当に書き散らかして煽っておしまい。