『パズル通信ニコリ』が創刊10周年を迎えた1990年。『いきなり最終回』という本がヒットしました。有名なマンガの最終回だけを集めた本(一応そこまでのあらすじも載っている)で、その趣旨や内容もさることながら、取り上げられたマンガの出版社が多岐にわたっていたことも話題になったと記憶しています。

ニコリが創刊20周年を迎えた2000年。私は会員制ミニコミ誌『月刊ニコリスト』の編集長を仰せつかりました。同時に、『月刊ニコリスト』のwebページの責任者にもなりました。とはいえまだまだインターネットの普及率は低かった時代。「webを見られない人に不公平感が出ないようにする」という運営上の制限がつけられており、webページでやっていいことは相当限られていました。そんな中で「これぐらいならいいんじゃない?」と思って始めたのが、ニコリ編集部の日々の出来事を雑多に記す「日々の雑記」のコーナー。当初は私一人が書いていたのですが、ワンパターンになりがちだったので持ち回りになりました。数年前に『月刊ニコリスト』は発行を終了しましたが、雑記のコーナーはこの『次ニコ』に引き継がれ、開始から20年以上たった今も続いています。ありがたいことです。

ニコリが創刊40周年を迎えた2020年。改めて過去を振り返ったり現状を見渡したり将来を考えたりした私は、ちょっと「外」の世界にも出てみたくなりました。そんな私の考えと、あれやこれやを改めたいニコリ上層部の意思が、ある意味合致しました。

…ということで、20年続けてきた私の雑記は、今回をもっていきなり最終回となります。
長い間(溝)の雑記をお読みくださり、ありがとうございました。
(溝)先生の次回作にご期待ください。

これじゃわかりにくいか。

えー。

私こと溝口透は、5月20日付で株式会社ニコリを退社します。皆様、長い間お世話になりました。ありがとうございました。

といっても、少なくとも現場レベルで誰かと不仲になったということはない(はずだ)し、昔ながらの「ニコリスピリット」的なものは私の中に染みついているので、「はいさよなら」ってことにはしないつもりです。少なくとも私のほうから関係を完全に断ち切るつもりはありません。引き続き何らかの形で関わっていければと思っております。なので、またどこかで皆様のお目にかかることもあるんじゃないでしょうか。

そのあたりを置いといても、これで私という存在が全面的に滅びるわけではありません。なので、万が一にも個人的に私のことが気になる方はSNSなりなんなりで探してみてください。地味に生きてますから。

ってことで、ごあいさつ完了。いやあ、なんというか、肩の荷が下りた気持ち。
ニコリの編集者としての最後の仕事『じっくり推理パズル』(4月発行予定)も頑張ります。
ではでは。