文章:(焼)
楽しいパズルを世界にお届け!
\パズル専門誌『パズル通信ニコリ』/
の166号はもう読みましたか?
さて、166号はいろいろな「かえる」がテーマ。
「蛙」「帰る」「返る」「変える」「孵る」などなど
多種多様な「かえる」にまつわるパズルや読み物が
楽しめる一冊に仕上がっています。
そんななかに「第1回カエル写真選手権」という記事が載っていました。
この聞きなれない選手権、ルールはどういったものかと申しますと
~ルール~
●参加選手3名がそれぞれ5枚の写真を撮ります。
●写真のテーマは「カエル」がつく以下の
15個の言葉のなかから5個選びます。
1.あふれ返る
2.生き返る
3.蛙
4.帰る
5.孵る
6.取り替える
7.ぬり替える
8.乗り換える
9.跳ね返る
10.持ち帰る
11.引き換える
12.ひっくり返る
13.振り返る
14.目の色を変える
15.我に返る
●各写真は「選んだテーマと合っているか」などの
観点で審査され、1~3点の得点がつきます。
(審査員は2名)
●ただし、テーマが他の選手と被った場合、最も良いと判断された写真だけに得点が入ります。
他の選手の写真は0点です。
●5枚の合計点が最も高い人が優勝です。
といったルールでした。
一見カンタンそうですが、実はなかなか頭を使うのです。
たとえば、撮るのが難しそうなテーマ「孵る」や「生き返る」などは
他の人が選ばなそうなので、得点を獲得できる可能性が高そうですが、
その分テーマと合わせるのが容易ではなく、高得点を狙いにくい傾向がありそうです。
また、あえて皆が選びそうなテーマで自信がある写真を撮ることで
他の選手を0点にしてしまう…という悪魔的戦術をとることもできるのです。
そんな熾烈な頭脳戦も味わえる
三つ巴のカエル写真選手権、一体誰が制するのか…
…ということで、実際の試合結果は『パズル通信ニコリ』にてご確認いただくとして、
今回は選手の3名が撮った写真15枚を短評とともに見ていこうかと思います。
『パズル通信ニコリ』では紙幅の関係で掲載できなかった写真もすべて載せました!
スタッフ(深)の写真
「あふれ返る」
水があふれ返っている写真です。わかりやすい。
これがもしも油田で石油があふれ返っている写真だったら、
そのレア度から、さらに高得点が狙えたでしょう。
「ひっくり返る」
ダンゴ虫のフィギュアだそうです。
これは審査員のなかでかなり評価が高かった写真。
ダンゴ虫はひっくり返ってしまうとなかなか自力で起き上がれない
というイメージがありますが、
それをフィギュアで再現したという工夫に賞賛の声があがりました。
「蛙」
お孫さんがおってくれた折り紙の蛙。
「お孫さんがおってくれた」というパワーワードに審査員はたまらず高評価。
お孫さんがつくってくれれば、たとえ泥団子だって満漢全席なのです、多分。
(筆者には孫がいないので想像で語ってます)
また、実際の蛙ではなくて折り紙の蛙というひねった発想も好感触でした。
「帰る」
シンプルに帰っています。そのため、点数もシンプルになりました。
お父さん(?)たちの背中にこころなしか哀愁が漂っています。
「持ち帰る」
パズル専門出版社、株式会社ニコリの休憩コーナー。
運がいいと机の上に誰かのお土産が置いてあるので、「持ち帰る」ことができます。
ただこの写真を撮影した日は不作。
「写真を撮る前にお菓子を置いておいてくれれば、
それをワイロとして特別ポイントついたかもしれないね。」
という打算的な発言をした審査員もいました。
本当に困った審査員がいたものです。
ちなみに、それは私です。
スタッフ(の)の写真
「生き返る」
スタッフ(の)は宇宙や天体のことが好きなので、
プラネタリウムを見ると気持ちが「生き返る」ということでこちらの写真になりました。
そういえば筆者はこの前、某プラネタリウムに行ってきたのですが
そこの椅子があまりにも快適だったのと前日寝不足だったのが重なり、しばし眠りの世界に…
疲れがとれ別の意味で「生き返る」ことになりました。
…筆者が審査員でなければ、もっと高得点を狙えたのかもしれません。
「乗り換える」
レンタサイクルの張り紙です。
「乗り換える」という言葉からは電車やバスが連想しやすいと思うのですが、
あえて自転車への乗り換えを写真に収めたというところに意表をつかまれました。高評価です。
「引き換える」
バーベキューセットを「引き換える」建物の写真。
惜しいのが看板に「引渡し窓口」という表記があること。
看板が「引換え窓口」であればぴったんこカンカンだったのですが…。
今度「第1回わたす写真選手権」があれば、
もう一度この写真が活かせるかもしれません。
「ひっくり返る」
池でお食事中のカモの写真です。
良い瞬間をとらえている写真ですが、
「ひっくり返る」というほど潜ってないカモ…(カモなだけに)という結論に。
『犬神家の一族』の足くらい突き出していたら良かったカモ…(カモなだけに)。
「我に返る」
防災無線を写した一枚。
防災無線で帰宅を促すアナウンスが流れると遊びに夢中だった子どもたちが「我に返る」というわけです。
すこし詩的なその理由に審査員たちは感銘を受けて高評価でした。
スタッフ(将)の写真
「取り替える」
ニコリスタッフもよく使っているボールペン「フリクション」の芯を
取り替えている写真です。身近なところに「かえる」があることを教えてくれる写真でした。
「乗り換える」
(将)は鉄道や電車が好きで、よく旅行に出掛けたりしています。
ということで、「乗り換える」の被写体も駅の乗り換え案内になりました。
「振り返る」
ニコリストの皆さま、おまたせいたしました。
ニコリスタッフ(将)の子ども時代の写真です。
とても良い表情なので顔をお見せできないのが残念でなりませんが、
皆さまの心のなかで補完してください。
「振り返る」にふさわしい銀塩写真の温かみが感じられる一枚でした。
「目の色を変える」
大きな唐揚げ入りのうどんです!
唐揚げが器からはみ出してますよ、旦那!
インスタ映えしますね!
審査した時間が夕飯時だったこともあり、
審査員たちの食欲を刺激して非常に高評価の写真でした。
「我に返る」
この写真、実は一カ所おかしなところがあります。
おわかりいただけただろうか…(心霊番組風)
実は小皿に入っているのが醤油ではなくソースなのです!
(将)いわく、醤油を入れるつもりが間違えてソースを入れてしまったとのこと。
写真をじっくり見ると、黒い液体に若干とろみがあるように見えませんか?
大きなカラー写真でもかなりの難問なのですが、
『パズル通信ニコリ』では白黒で小さく写っているので
これを見わけるのは至難の業。
そんな事情もあって、点数は控えめになりました。
*
ということで、15枚の写真が出そろいました。
「ひっくり返る」「乗り換える」「我に返る」などが被っていましたね。
はたして、どの選手が栄冠をつかむのか…
気になる結果はパズル専門誌『パズル通信ニコリ』で
確認してくださいね。
書店やAmazonなどで買えるよ!(カエルなだけに)
大きな文字にするまでのオチではありませんね。
ということでまたいつの日か、
カエル写真の世界選手権が開かれる頃にお会いしましょう
(・ω・)ノシ