前回も書いたとおり、ニコリはいろいろなところでパズルを連載しています。

昨日12月20日には「NHK俳句」のテキスト、2019年1月号が発売になりました。この雑誌では、俳句パズルとしてクロスワード・シークワーズ・スケルトンなどを連載しています。実はこの俳句パズルの作者は私で、私は俳句が好きなので毎回たのしく作っております。お仕事なので楽しいたのしいと言ってちゃダメな気もしますがたのしいんだもんしかたないじゃない。

折々の季語を使った俳句パズル、おかげさまで人気なようす。1年前にはスペシャル企画として、正岡子規の俳句をテーマにした大きなスケルトンパズルが掲載されました。

今年はその第2弾。ふだんの連載パズルとは別に、高浜虚子の俳句をテーマにしたシークワーズが掲載されております。

今回の制作にあたり虚子の句をたくさん読みました。子規に比べると虚子の印象はちょっと地味ですし、作る前には虚子の代表的な句ってなにがあったっけ、みたいな状態だったのですが、イヤまとめて読むとやっぱりいいですねえ。

俳句好きというと、俳句を「詠む」人が多いようですが、私は俳句を「読む」のが好きなタチ。作る欲求はあんまりない。言葉から情景を連想し深読みするのを楽しんでおります。そういう人間にとっては、ニコリ本誌の「十七文字さんこんにちは」はたいへんに楽しいコンテストだったりします。詠み手の意志が存在しないだけに言葉の連想を思うさま広げることができますからね。

先日、俳句を詠むAIが開発されたというニュースがありましたが(北海道大調和系工学研究室の川村秀憲教授によるものだそうですね)、そこで報道されていたAI俳句の中にも、言葉がごろんと投げ出された感じが気に入った句がありました。前衛が好きな人間の偏った好みだったりはしますが、好き勝手に情景を思い浮かべられるのは楽しいものです。

まあ私の趣味はともかく、「NHK俳句」テキストの俳句パズル、楽しんでいただければさいわいです。ということで今週の雑記はおしまい。